2010-04-05 Mon 15:05
2010年4月5日(月)
土曜日(3日)、ママ友仲間4人で、下町散策をしてきた。 「今回は本郷界隈を歩きましょう」 と誘われて、 「渋い土地柄だなあ~」 と、最初思った。 学生時代に近代文学の授業の一環で、ゾロゾロと集団上京し、東大 周辺、いわゆる“谷根千”(谷中・根津・千駄木)あたりを巡る文学散 歩をしたことがあるのだが、作家の記念館とか、お墓やお寺とか、 とにかく“地味~なコース”だったような記憶が…。 見て楽しいようなところ、あったっけ…? でも今回は、オシャベリをしてるだけでも楽しい仲間たちと歩くのだし、 この季節、花見がてらのぶらぶら歩きはそれだけで心地よいはず。 …という程度の期待感で出かけたのだが、予想に反して?、いろいろ 楽しい経験をすることができた。 振り返ると、文学・歴史散歩みたいな内容ではあったのだが。 今回の散策が楽しかったのは、もちろん、メンバーやコースが良かっ たからでもあるけれど、私自身がオトナになったせいもあるだろうな あ…と思った。 (多分、若い時は、文学や歴史にゆかりのあるものを見ても、あまり 感興が湧かなかったんだと思う。) 以下、写真を中心に、今回の散策のおさらい。 【本郷(樋口一葉旧居跡近辺)】 大江戸線の春日駅前から散策開始。 大通りから横道に入って少し歩くと、地図を見ながら歩いても迷うよ うな、レトロな下町ワールドが展開。 階段や坂道、狭い路地が続く。 特に、樋口一葉の旧居跡のある菊坂あたりは、「今どき、区画整理も されずに、こんな場所が残っていたのね」と思うような狭い路地だらけ。 「消防法に引っ掛からないのかな?」 「これじゃ、引越しも大変そうだよね」 なんて言いながら歩く。 ![]() 何でもない普通の家の造りが、さりげなく良くて、古い家屋フェチ(笑) のHさんが、喜ぶ。 別に、景観保存地区になっているわけでもなさそうだけれど、古い家 がそのまま残っている(一部補修されている場合も、古い形を踏襲し ている場合が多い)のは、そもそも、工事車両やトラックが入るだけの 道幅がないからなのだろう。 ![]() 【東大・本郷キャンパス】 それから本郷通りを渡り、東大キャンパス内を散策。 例の学生時代の文学散歩で立ち寄って以来だから、ここに来るのは 30数年ぶりだ。
[ 続きはここから… ]
東大の雰囲気も、昔と比べると、随分カジュアルになったような印象。 (自分が年をくって、東大に対してビビる気持ちがなくなったせいとも 言えるが…笑) 大学構内のドトールで休憩もした。 ![]() 東大グッズは、通販もある模様(東大生協・通販事業部) 東大病院の外来棟前は、ちょっとしたお花見スポットにもなっていた。 (後日ここに写真を入れる予定。) 【春日局のお墓(麟祥院)】 徳川三代将軍家光の乳母であり、大奥で権勢を奮った春日局(か すがのつぼね)。 そのお墓が、春日通りの麟祥院(りんしょういん)にあるというので 立ち寄る。 ![]() 大きなカメラで門を撮影しているおじさんに、H田さんのデジカメの シャッターを押してもらい、ついでに、春日局の話や近隣の観光スポ ットのことなど、親切に教えて頂いた。 …のはよかったが、そのおじさん、親切すぎ、写真の蘊蓄話も始まっ て、15分くらいは、話が止まらなかった…(苦笑)。 【湯島・天久で昼食】 それから無縁坂(さだまさしの歌の無縁坂…ここだったのね。「しのぶ しのばず~」っていうのは「不忍(池)」にかかっていたんだ!)を下り、 次の目的地の旧岩崎邸庭園に行ったが、入園券を買うのにも並ぶほ どの人出なので、いったん、腹ごしらえの為に、池之端に近い大通り に出る。 たまたま目についた「天久」という、小さいけど良さげな店で昼食。 かき揚げが有名なお店らしいけれど、かき揚げ丼は値段が少々張る のとボリュームがすごすぎるので(こんな感じ)、普通の天丼系で。 (…と言っても結構豪華。) ![]() 私たちはカウンター席だった。 私たちは遅めに入ったので、かなり混み合っていた店内も、食べ終え る頃は、私たちだけになった。 それで、カウンター越しに、お店のご主人とオシャベリしていたら、 4人とも揚げ玉をそれぞれ大量に頂いてしまった! どうも、おばさんグループは、どこへ行ってもコミュニケーション力で得を することが多い(笑)。 【 旧岩崎邸庭園の野外ミニコンサートで、至福のひととき】 ここまでの流れと比べると、旧岩崎邸庭園の人出は、異様に多かった。 桜の季節の上野公園に近いせいか?と思ったが、それだけではない。 「龍馬伝」の影響で、岩崎弥太郎ブームなのだそうだ。 それと、春・秋の土曜の午後は、庭園で開かれるミニコンサートが聴け るので、なおさら人が集まっていたようだ。 私たちも、3時からのコンサート(この日の出演は、ジンフィーズという ジャズ&コーラスのグループ)を聴いた。 ![]() お腹はいっぱいだし、陽差しは暖かいし、桜も咲いている芝生の上で、 ゆったり椅子に座って、生の歌・音楽が聴けるなんて最高♪ リーダーの伊達佑介さんもチャーミングだったが、女性ボーカルのマリ ーナさんの声も好きだな。 四声でのアカペラは圧巻で、鳥肌が立った。 コンサートが済んでから、岩崎邸の中を見学。 よその洋館ではなかなか見られない岩崎邸の見どころは、3つある。 まず、洋館と和館がつながった珍しい設計。 (和館部分は、完成当初は建坪550坪!もあったらしいが、今はごく一部 しか残っていない。それだって、我々庶民から見ると十分広いが。) それから、スイスの山小屋風の撞球(ビリヤード)室。 そして、私としてはコレが一番スゴイと思うのだが、洋館の壁や天井の、 豪華な「金唐革紙(きんからかわし)」。 金唐革というのは、中世ヨーロッパの城館の壁などに使われたもので、 さまざまな模様が浮き彫りになるよう加工された、装飾革だ。 私たちは、岩崎邸の部屋の広い壁や天井一面に貼られているのを見て、 一体どれだけの獣を犠牲にしたんだ? 動物愛護協会から反感もたれそう… なんて思ってしまったのだが、それは早とちりだった。 岩崎邸の壁紙は、金唐革ではなく、金唐革紙。 金唐革を模して、和紙で造った擬革紙なのだ。 でも手ざわりは革そっくり! こういうのを紙で作ってしまうというのが、いかにも日本人らしい発想と 技術だなあと、ちょっと感動した。 日本では、17世紀末には既に作られていたらしい(鎖国していて本物 が入手しにくかったため、代用品が工夫されたのだ。) 明治期には、壁紙としてヨーロッパにも盛んに輸出され、バッキンガム 宮殿にも使われているそうだ。 ![]() これは板木ロールの写真ですが 一時は完全に途絶えていたこの技術が、最近はまた脚光を浴び、復元 もされている。 今なら(6/13まで)、王子の紙の博物館で、「金唐革紙の魅力」という 企画展もやっているようなので、興味のある方は、そちらをご覧になる のも良いかも。(上の板木の写真は、この企画展資料から拝借。) それにしても、私は東京下町育ちなのに、上野公園からほど近い所に あるこの旧岩崎邸庭園に行ったこともなかったし、そもそも存在すら知 らなかったのはどういうことだろう? …と、自分で不思議に思ったのだが、それもそのはず、都立の庭園とし て開園し、一般公開されるようになったのは、平成13年からのことなの だった。 この後、予定では湯島天神にも立ち寄るつもりだったが、そろそろ夕風 も寒くなってきたので、帰途に就いた。 上野駅までは、花見客で賑わう不忍池のほとりも通ってみた。 ![]() たくさん歩いたが、楽しく大満足の一日であった。 よく下調べをしておいてくれたH田さん(例の週1シェフをしている お友達)にも感謝! スポンサーサイト
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-ジンフィーズの伊達佑介です。-
はじめまして、ジンフィーズの伊達佑介です。先日は、旧岩崎邸のコンサート、ありがとうございました。たまたまこのサイトを拝見することができて、うれしく思います。これを機会に、ジンフィーズ、そして伊達佑介を知っていただいて、今後ともよろしくお願いします。私のサイトでは、主だったスケジュールが書いてありますので、もしよろしかったら会場にお誘いの上おいで下さい。お待ちしています。その時のお仲間にもよろしくお伝え下さい。ありがとうございました。 伊達佑介
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2011-02-13 Sun 09:17 | | #[ 内容変更]
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2010-04-05 Mon 19:59 最速情報
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