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母に本を選ぶ(見舞いにお勧めの本)
2009-11-05 Thu 12:16
2009年11月5日(木)

鹿児島から帰って来てから、母の所へは2回見舞いに行った。
帰宅の翌日(さすがに、若冲より母を優先した…笑)と、さらに
その2日後。

別に具合が悪くなっての入院ではないし、特に心配な様子
でもないことを妹から聞いたはいたが、そうは言っても、やは
り娘としては、顔を出してやらねば。

特別な見舞いの品は持たず、鹿児島から持ち帰った土産を
いろいろ持って(その殆どは見せるだけで、その足で実家に
持っていくことになるが)、とりあえず様子を見に行こうと思っ
た。

お金のお見舞いは要らないだろうと思ったが、家を出る前に
念のため、妹にメールで確認。
離れていると、その時々の「空気」が読めないからな…。
それに、もし妹がお金で渡しているようなら、私も合わせた
方がいいし。

私 「お見舞いのお金、上げた方がいいの?」
妹 「いいよ、重病じゃないし。お返しが面倒だって嫌がる
  よ。 お見舞いは本がいいんじゃない?」

…そうか、本ね。

迂闊にも、考えていなかった。

以前に、叔母(今は故人)を見舞った時は、本屋で雑誌を物
色して行ったら、喜ばれた。
でも、この日は、本屋に寄らずに直行したかった。
それに、母にだったら、別に新しい本を買っていかなくても、
家にある私の本を何冊か持って行って貸せばいいだろう。

母の好みそうな本は、だいたいはわかる。
母は読書家ではないが、気に入った数少ない本を、繰り返し
熟読するタイプである。
昔は時々、母に本をプレゼントしたり、貸したりしたもした。
(その中で母が特に喜んだのは、星野富弘の詩画集「鈴の
 鳴る道
」と、群ようこの面白エッセイ「トラちゃん」だった。)

鈴の鳴る道―花の詩画集鈴の鳴る道―花の詩画集
(1986/12)
星野 富弘

商品詳細を見る

トラちゃん (集英社文庫)トラちゃん (集英社文庫)
(1989/08)
群 ようこ

商品詳細を見る


しかし最近は、もう20年近く、母に本を上げたり貸したりをし
ていない。
76才の現在の母の「読書力(視力や根気も含めて)」が、ど
の程度なのかが、よくわからない。

まあ何か、軽く読めるものを…と、部屋の中を見回してみる。
そうそう、これは母に読ませたいと思っていたのだった…と、
真っ先に手に取ったのが、田代しゅうじさんの詩集、「野にあ
る神様
」。(過去記事「たまには詩集を読もう」参照。)

野にある神様―田代しゅうじ詩集 (子ども 詩のポケット)
  
あとは、漫画なんか、どうだろう?
ええと、ストーリーものでない(ちょっとずつ読める)、シニア
向きの漫画って、何だろう?
「ひなちゃんの日常」は、ちょっと平和すぎて、物足りない感
じかも。(これは、88才の恩師の愛読漫画。)
母なら、もうちょっと刺激が強くても大丈夫だろう。

で、私がもう何年も愛読している、バニラファッジさんのブロ
「7人家族の真ん中で」の書籍版をチョイス。
姑に苦労した母なら、これは面白く読めるはずだ。
(過去記事「ブログ本、3冊購入!」参照。)

7人家族の真ん中で。7人家族の真ん中で。
(2007/11/06)
バニラファッジ

商品詳細を見る


とりあえず、この2冊を持って行くことにした。
これなら、ちょっとずつ読んでも楽しめるし、母の読書力が相
当落ちていたとしても、大丈夫だろう。
(「7人家族…」の方は、ちょっと字が小さいかもだけど。)


さて、入院中の母は、見たところ普段以上に顔色も良かった。
枕元には、愛読書?の山頭火の句集など3冊ばかりがあって、
一番新しい本は、入院してから、もう2回読んだと言っていた。
老眼鏡もあるし、小さい字も問題ないらしい。

私 「あら、だったら次は、小説か何か持ってきてあげる」
母 「いや~、難しいのはダメだって!」
私 「わかってるって。易しくて疲れないのにするから」

ということで、次に行った時は、6冊(!)持って行った。
1度に6冊は多すぎると思ったけれど、自分で絞るのは難しか
ったので、この中から、母の好きなものを選んでもらえばいい
と思ったのだ。
以下が、その6冊のラインナップ。
 
[ 続きはここから… ]

・「ハリスおばさんパリへ行く」(ポール・ギャリコ)
ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com)ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com)
(2005/04)
ポール ギャリコ

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 これは、1970年代の本の復刻版。
 去年、YUKKEさんのブログで紹介されていたので興味を
 もって読んでみたのだった。
 ルビも振ってあって、小学校高学年くらいから読めそうな童
 話である。 いずれ孫娘のKに読ませたいと思っていた本の
 1冊だが、高齢の母が読んでも、きっと楽しいだろう。


・「パリのおばあさんの物語
  (スージー モルゲンステルヌセルジュ ブロック)
パリのおばあさんの物語パリのおばあさんの物語
(2008/10)
スージー モルゲンステルヌセルジュ ブロック

商品詳細を見る

 こちらは、今年1月、noaさんのブログで紹介されていた。
 「ハリスおばさん~」が元気なおばあさんの話なのに対して 
 こちらは、一人暮らしのおばあさんの話。
 ちょっと寂しいところもある話なので、入院中の母に勧める
 のはためらわれるのだけど、「ハリスおばさん~」とセットで
 勧める分には、ギリギリOKかなと。
 もともと絵本だから すぐ読めるし、岸恵子さんの翻訳も素敵
 なのだ。
   

・「定年ちいぱっぱ -二人はツライよ-」(小川有里)
 これは以前に紹介したことがあるので、詳細はそちらへ。
 (「ちいぱっぱ効果は…?「定年ちいぱっぱ」
 基本的には、定年前後のサラリーマンやその奥さんにオススメ
 したい本。 母はそれには当てはまらないけど(高齢だし、自営
 業だし)、それなりに面白く読めそうな、威勢のいいエッセイ。


・「声に出して読みたい日本語」(斎藤孝)
声に出して読みたい日本語声に出して読みたい日本語
(2001/09/12)
斎藤 孝

商品詳細を見る

 発売されて間もない頃に書店でこの本を見かけた私は、狂喜し
 て即購入したのだが、その後、あれよあれよと言う間にベスト
 セラーになり、斎藤孝さんを一躍有名にした本であることは、
 皆さんご存じの通り。
 (ベストセラーを出したばっかりに?、その後、草思社は経営
  破綻に追い込まれたっけね…)
 母は、本格的な古典文学などは読まない(読めない)が、詩歌
 とか古典の入門本は、結構好きなのだ。病院内では「音読」は
 できないだろうが、パラパラめくって、好きなところだけ拾い読
 みできるのは、入院中にはグッド。


・「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ
 (齋藤正明)
 これも過去記事で紹介している。
 オマケ考(オマケに釣られて本を買った話)
 母に勧めるよりは、どちらかと言うと、甥っ子(中3)に勧めた
 いような本だけれど、ちょっと毛色の変わった本も入れておき
 たい気がしたのだ。
 マグロ船の話なんて、普段は縁がないから、案外面白く読め
 るのではないかと思う。新書にしては、平易で読みやすいし。 


・「RURIKO」(林真理子)
 ああ、こんな本もイケるかも…と最後に加えた1冊。
 6冊中では一番の長編で、読むにはそれなりに気合が必要
 だが、読み始めれば、ゴシップ暴露本を読むノリで読める。
 過去記事は
 「RURIKO」(林真理子著)と、友人M子のこと
 浅丘ルリ子の半生を描いたもので、全盛期の石原裕次郎や、
 小林旭なども登場する。
 私が読んでも面白かったのだから、母の世代ならバッチリで
 あろう。


以上6冊。
これぞ母にドンピシャ!という本はないけれど、まあ、そこそこ
悪くない組み合わせだろう。
で、2回目の見舞いの時、この6冊を持っていくと、
母 「そんなに読めないから。2冊くらい置いて、あとは持って
  帰ってよ!」
私 「いやいや、全部読まなくていいんだから。でも、私もそう
  そうは来れないから、一応全部置いてく。この中から、気が
  向いた本を、1冊でも2冊でも読めばいいからね。 返して
  くれるのはいつでもいいし。買ったわけじゃないから、気に
  しないで」


ところでこの時、母は、前回持って行った2冊を、もう読み終え
ていた。

「7人家族の真ん中で」については、
「いや~、面白いね~」

そして、田代しゅうじさんの詩集については、
「もう感激しちゃった。 私、この人(作者)に電話したくなっち
 ゃった!」


…それって、すごくいい感想だな~(笑)。

自分が感激した本を、人にも同じように感激してもらえることは、
案外少ないものだ。
「この詩集はきっと母の気に入る!」と思っていたので、その見
立てが当たったのは、すごく嬉しかった。
たぶん、夫や妹や父が読んでも、こんなには感激してくれない
であろう。
この本の良さをわかってくれるとは、やっぱり母、さすが母!
(まあ、単に、母の感性が私に遺伝しているだけだろうが。笑)


…しかし、こんなふうに、人に合わせて、本を見立ててあげると
いうのは、なかなか楽しいものだな、と思う。
後から持って行った6冊のうち、母がどれを選んで読み、どんな
感想を持つのかも、楽しみなところである。



ちなみに、こちらは、母の枕元にあった本で、私が借りて(もら
って?)きた、「芭蕉・奥の細道 旅日記」。


「奥の細道」の現代語訳なのかと思ったら、そうではなく、要約
編集して、読み物風に仕立ててある。
文庫本サイズで、発行は「みちのく観光出版」。
暫く前に東北旅行をした時に、土産店で買ってきたそうだ。
もちろん、アマゾンの検索では出てこない。

…ふ~ん、なるほど。
いろんな本があって、いろんな需要があるもんだ、と妙に感心し
たことであった。
 
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コメント
-わたしも!-
入院したら絶対本がいい!

星野富弘さんと「声に出して読む日本語」、わたしも大好きです。
「声に出して読む日本語」は今度日本語の生徒さんに使います。

本はさわりだけですが、それに付随する色んな話題ができそうで、
今から教材を作るのを楽しみにしているのです^^

「芭蕉・奥の細道旅日記」は、面白そうですね。
芭蕉の旅はわたしの憧れの旅でもあります^^

お母様、お大事にね^^
2009-11-07 Sat 05:30 | URL | spacesis #4OrEtIGA[ 内容変更]
--
spacesisさん
うん、「芭蕉・奥の細道旅日記」は、なかなか味があって、
こんな形で楽しむのもよいなあと思います。
「声に出して読みたい日本語」のことは、随分前に
ブログに書いておいででしたよね^^
星野富弘さんのことは、もう何度もお話ししたような…
(ドクダミの花の詩のことで^^)
星野富弘さんは、詩や絵もいいけれど、私はエッセイが
すごく好きなの。
(国語教科書にも採用されてますよね。)
書き忘れたけど、杉みき子さんの「小さな雪の町の物語」
も、母のお気に入りの1冊。
…これもspacesisさんは、多分ご存じじゃないかしら?

「声に出して読む日本語」を使って教材作りなんて、すごく
面白そう! いいなあ!
私の仕事の教材作りは、いろいろ縛られることばかりなの
で、自分で考えて工夫して作れるというのは、すごく羨ま
しいですよ。(大変さもあるでしょうけど。)
そのうちまた、手作り教材の一部、見せてくださいね!

母は本日、無事退院しました。ご心配ありがとう^^
私が持って行った本は、殆ど全部読み終えたそうです。
ちょっと根を詰めさせてしまったかなあ…などと反省して
おります(^^;)

ちなみに、今回紹介した本の中で、猫好きのspacesisさん
には、群ようこさんの「トラちゃん」がお勧めです!
(将来入院した時に読むのでもいいけど…笑)
2009-11-08 Sun 00:01 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-私も母に。-
今日の箒の記事もおもしろくてそちらにコメントしようかと悩んだのですが、やっぱりこちらに。

というのも、私も母が12年前に入院したときに(古い話ですみません!)星野富弘さんの詩画集を送ったんです。もう1冊はヘッセの「庭仕事の愉しみ」。母はそのころ結構、庭仕事をやってもいたし、この2冊でよし!と思ったけど、反応は・・・・・・。きっとほとんど読んでいないと思います(>_<)

なんかやっぱり、私、ちゃんと母のこと見ていなかったんだと思います。「送りゃあいい」みたいなテキトーなところがあったんだと思います。

ミセス・かんちがいさんのお母さんや義理のお母さんとの交流。ほんとなんか深いもんなあ。あの義理のお母さんとお風呂に入るところとか・・・。

先日は拍手コメント本当にありがとうございます!私もお返事しています。あのときも、その前のコメントもほんとにめちゃくちゃうれしかったです!

お母様の退院、おめでとうございます。並列していかがなものかと思いますが、素晴らしい箒との出会いもおめでとうございます!
2009-11-10 Tue 19:28 | URL | Carina #-[ 内容変更]
--
Carinaさん
ああ、Carinaさんも、お母様に星野富弘さんの詩画集を贈っ
たことがあるのですね^^
お母様、きっとちゃんと読まれたと、私は思いますよ。
我が子が選んだくれた本なら、きっと嬉しくて読むと思うし、
何かを感じてくれたはず。
Carinaさんのお母様なら、感性が豊かでないはずがないし。

ただ、感想は、ちゃんと伝えるのがいいけれど、伝えそびれ
ることって、結構あるのじゃないかしら?
(私なんか、Carinaさんのブログ記事、毎回すごく楽しませ
 てもらってるくせに、ほとんどコメントしてないし…(^^;)

「ちゃんと母のこと見ていなかったんだと思います」だなんて、
いつものCarinaさんには、似合わない言い方ね…。
(Carinaさんは、私同様、“自分の欠点を明るく語れるキャラ”
 で通していらっしゃるものね。)
でも、それだけ、誰にとっても、親のことは「泣きどころ」って
ことなんでしょう。
Carinaさんのお母様は私の母より高齢のようだし、今はいろ
いろ大変な状態で、きっと切なくお感じでしょうね。
親のことで苦労したり心痛めたりするのは、人によって順序
や時期が違うし、その時々の自分の仕事や子育ての状態に
よっても、親との関係性は変わってくるもの。
でもそれは多分、巡り合わせみたいなもので、自分ではどう
することもできないのじゃないのかなあ…。
私の場合は、これまでたまたま恵まれてきましたが、その分、
親の苦労はこれから始まるんだろうなあ(どんだけ長丁場に
なるのかなあ?)…と思ってます。
…などと、私もつい、私らしくなく?真面目に返信(^^;)ゞ

ヘッセは、高校時代に傾倒していたのだけど(「デミアン」に
一番影響を受けた)、「庭仕事の愉しみ」は読んでないわ。
で、今、アマゾンでちょっと調べてみました。
ヘッセが美しい水彩画を描いてたなんてことは、私はちっとも
知らなかった…。
う~ん、さすがCarinaさん、良さげな本を選んでますね^^
私も読んでみたくなりましたよ。
私は庭仕事自体は苦手なんだけど(笑)。

母のこと、箒のことも、お祝いメッセージありがとう(^_^)
2009-11-11 Wed 00:03 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
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鈴の鳴る道―花の詩画集
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