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義母とお出かけ♪(天文館・むじゃきの白熊ほか)
2009-07-09 Thu 10:15
2009年7月9日(木)



“ワンパターン”でなく“数パターン”ではあるけれど、義父母の
生活パターンは、ほぼ決まっている。
外出や外食のパターンもそうだ。
天文館(鹿児島市の繁華街)に出かけたら、数パターンの昼食
の後は、山形屋(鹿児島の老舗デパート)の食堂で白くまを食
べ、地下に降りて肉や惣菜などを買って帰る…というのがお決
まりのコース。
必要な買い物をすることはあるが、ブラブラと予定外の寄り道
をすることなど、まずない。

結婚以来、鹿児島にはほぼ毎夏帰省してきた私だが、白くまは、
義父母のお気に入りの山形屋でしか食べたことがなかった。
ところが今回は、新しいパターンが一つ加わり、おかげで私は、
むじゃき」(白くまの本家。店名はもちろん知っていた)の白
くまを、初めて食べることができた。

きっかけになったのは、蜂楽(ほうらく)饅頭
最近、近所の人に頂いたのがとても美味しかったそうで、天文館
にある店まで買いに行きたいと、義母が言い出したのだった。

ところが義父は、今、足が痛くて街歩きの気分にはなれないらし
く、私と義母に向かって
「あんたたち二人で、天文館に行っていらっしゃい。 末よしの鰻
 でも食べて、その蜂楽饅頭を買うてくればよかが。その饅頭の
 店は、むじゃきのすぐ近くなんでしょう? だったら、白くまも、
 むじゃきで食(た)もってくればよかのよ」

義父ひとりで留守番をさせるのは気の毒な気がしたが、義母は、
「そいがよかな。 S子ちゃんと、ひして(一日)遊んでくっが」
なんて答えている。
少し歩けば疲れてしまう義母だから、「ひして遊ぶ」なんて無理
に決まっているのだが。

そんなわけで、義母と二人で出かけることになったが、とにかく
義母をあまり疲れさせないことが最優先だと私は考えていた。


家から山形屋行きのバスに乗り、終点より2つ手前の「天文館」
のバス停で降りる。

私  「先に、末よしに行くの? むじゃきに行くの?」
義母 「むじゃきに行っが」
私  「むじゃきはどっちけ?」(妙に鹿児島弁が混じってしまう)
義母 「え~と、あっちけ…? いや、ここはどこけ?」

むじゃきに行くのは数十年ぶりという義母は、自信がないらしく、
そばを歩いていたお姉さんたちをつかまえ、いきなりこう尋ねたの
だった。

「天文館はどこですか?」
(いやいや、ここが「天文館」ですから!…笑)

答えかねて、顔を見合わせているお姉さんたちにに、私が「むじゃ
き」の場所を聞き直す。
そう、義母が、ひどい方向音痴なのを忘れていた。
あらかじめ、地図を見てくればよかった。
私だって、天文館の地理など殆どわからないのだ。
そんなダメダメな二人連れだから、この日は、数十メートル移動す
るたびに、人に道を聞きまくったのだった(笑)。

何とか、蜂楽饅頭に到着。
蜂楽饅頭は、饅頭と言うより、関東で言えば「今川焼き」。
客もひっきりなしに訪れて、かなりの人気店の模様。



蜂楽饅頭のすぐ先の「むじゃき」にも、無事到着。
こぢんまりした「白くま専門店」をイメージしていたのだが、何と、地
上5階、地下1階、レストランの集合体のような大きな店だった。
私たちが注文したのは、ソフト白熊を1つ。
大きいので、1つを二人で食べるのだ。
(白熊は「お一人様、またはお二人様で1つをご注文ください」と
 メニューにも書いてあり、二人で頼む場合は、スプーンも2本
 ついてくる。)



さすが、元祖白熊の店だけあって、美味しかった。
「やっぱり、ここのは、ちご(違う)。寒くもなか」
と、母もゴキゲン。
(義母が昔食べに来た時には、冷房が効きすぎていて、氷を食べる
 気になれないほど寒く、それで長いこと来なかったそうだ…笑)
一緒に来られなかった義父のために、土産の白熊も買う。
(持ち帰る場合は、ドライアイスで最高10時間までOK。)

それから鰻の末よしへ。
白くまを食べたばかりだったが、やっぱり美味しくて、私も義母も
完食。
(末よしのことは、以前に書いたことがあるので省略。)

それからぶらぶら山形屋まで歩いた。
ここで少し買い物などして、山形屋発のバスで帰る予定である。
山形屋に着いたのは、午後1時40分頃。
2時5分発のバスで帰るのは無理だろう。
「まあ、ゆっくり買い物して、3時台のバスで帰ればよかね」
で、義母も同意したはずだった。

ところが、地下でさっさとお気に入りのちらしずしと餃子を買っ
た義母は、それで気が済んだのか、
「もう帰るが。2時5分のバスに乗るが」と言う。
ええ? 思わず時計を見る。
私 「いや、もう2時になるよ。間に合わんよ」
 
[ 続きはここから… ]

地下の食品売り場から、1階の外のバス乗り場まで、義母を連
れて5分で移動できるとは、思えない。

義母 「いや、間に合うが。すぐ行っが」
私  「そう…? バス乗り場は、どっちから上がったら近いん
   だっけ?」
義母 「ええと…。あ、すみません」
またもや、店員さんに尋ねる母(笑)。

店員さんは母を見て、気を利かしてエレベーターで行くルートを
教えてくれた。 が、このエレベーターがまた、なかなか地下ま
で降りてこないのだ。

私 「エスカレーターにすればよかったね」
やっとエレベーターに乗って1階に行ったが、時計の針は、もう
2時5分を指している。
私はもはやバスは諦めていた。

しかし義母は言うのだ。
「S子ちゃん、走って! 先に行って、バスを止めちょって」

ええ…?
しかたない。一応急いでみる。
(すぐ諦める私と違い、義母は何事も最後まで頑張るタイプだ。)

が、私がバス乗り場のある出口に辿りついた時には、ちょうど発
車したバスが、後ろ姿を見せて、角に消えるところだった。
これでは、手を振ってバスを止めることもかなわず。

遅れてやってきた母に、両手を×の字にして見せながら
「ダメ。ちょうど出て、そっちに曲がって行った」
と言うと、母はバスが行ったのとは反対側の大通りを指さし、
「あっちさのバス停に行けば、乗りがなっど」
次のバス停に先回りすれば乗れるということらしい。

ためらう私を尻目に、義母はずんずん歩き出す。
「大通りを渡れば、そこがバス停じゃっが。バスは大回りをして、
 信号やら通って来るから、間に合うが」と言う。

大通りの向こう側には、確かに幾つものバス停が並んでいるの
が見える。
が…。渡るといっても、中央分離帯があるではないか。
一番近い横断歩道まで、40~50mはありそうだ。
私一人なら走っていけなくもないだろうが、義母は84才。
ムリムリムリムリ…。

しかし、なぜか義母は、“間に合う気満々”。
ヒザの調子がいいのか、普段よりだいぶ早足でもある。

若い?私としては、ここは、頑張らざるを得ない状況。
もう、目の前でバスが行ってしまうという“落ち”が、目に見え
るようだが、そこまでしないと、多分義母には納得してもらえな
い感じだ(笑)。

横断歩道に近づいた時、ちょうど信号が青になった。

義母 「走っが!」

久々に聞いた、気合の入った義母の声。
もう、走るしかない。
バスは何台か見えるが、まだ目的のバスは来ていないようだし、ひ
ょっとしたら間に合うかも。
ならば今度こそ、私がバスを止めておかなければと、先に走る。

信号が青の間に、義母は横断歩道を渡り切れるだろうか…と、振り
返り振り返りしながら走ったのだが、その時、私は見たのだ。。

必死の形相で走る84才を。

遅いけど、確かに一応走ってる。
(へえ~、お義母さん、走れるんだ…)

しかし、驚いているヒマはない。
渡ってみると、思った以上に沢山のバス停が並んでいたのだ。
家に帰るバスは、何番のバス停に停まるんだろう?
数メートルごとにあるバス停の「行き先」を読みながら、走る私。
そうしている間にも、各方面行きのバスが次々に来るので、それぞ
れのバスの行き先にも注意していなければならない。
バス停を発見できずにいるうち、目的のバスが来た。そしてあっと
いう間に、私の横を通り過ぎる。

ああ、行っちゃった~と思いながら、バスを目で追うように振り返
ると、ずっと後方にいた義母が、大きく両手を振って、バスを止め
ていた。

…グッジョブ、お義母さん!

すぐに走って戻り、二人、無事にバスに乗れた。

私  「あ~、良かった~! 乗れたね~」
義母 「あ~面白かった~!
    弥次喜多道中んご、あった!(のようだった)」

はあ? そんな、楽しんでる余裕があったの?

…なんか、完敗(笑)。

私  「でも、びっくりした。お義母さん、走っちょったね」
義母 「そらもう。鰻で元気が出たもん」
私  「お義母さんが転んだりしなくてよかった。84才の人を走らせ
   て、何かあったら、私が叱られるとこだったわ(笑)」
義母 「転ばんよ。あたいは、こげな負けず嫌いなところがあるヤツ
   じゃっの」

確かに、義母は負けず嫌いで、この「やると決めたらやり抜く根性」
で、今まで、幾多の試練を乗り越えてきたのだろう。
(今回が、そんな根性を発揮すべき場だったのかは疑問だが…笑)

義母はすこぶる上機嫌だった。
帰る途中でも、帰ってからも、
「今日は良か一日じゃった。
 こげな楽しい思いをしたことは、なか」
と、くり返し言っていた。

そんな大げさな…と思うけれど、若い頃から、昼も夜も休日も忙しく
働いてきた義母のこと、多分、街を遊び歩いた経験など、殆どないに
違いない。
しかも、お出かけといえば、これまではいつも「バスで終点の山形屋
まで行く」というワンパターンを繰り返していたのだから、いつもと
違うバス停で降り、新しい店に行ったり、いつもと違う白熊を食べた
りしたことが、義母にとっては、刺激に満ちた大冒険だったのだろう。


家に帰ってからの会話。
義母 「天文館も、わっぜ良くなって、良か店がいろいろできちょった」
義父 「そら、昔とは違うのよ。我々が情報を知らないばかりで」
義母 「今度からは、バスに乗ったら、山形屋まで行かないで、天文館
   で降りよう。お父さんも今度は、むじゃきで白熊を食べるが」
私  「そうそう、天文館のバス停からなら、そんなに歩かないしね。
   お義父さんも、足の調子がもちっと良くなったら、行けますよ」
義父 「うん、行ってみよう。そして、末よしの鰻を食べて、蜂楽饅
   頭も買うてくっが」
義母 「そいがよか。これからはいつも、そのコースで行くことにし
   よう!」


義父母には、これを機会に、ワンパターンを脱して楽しんでほしいと
思ったが、彼らの話を聞いている限り、暫くは「新たなワンパターン」
が続きそうである(笑)。


  *********
このお出かけは、7月6日のこと。
今日はもう、取手に帰るのである。
  
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コメント
-たのしい!-
なかなかの出来栄え「義父母孝行物語」。
楽しく、また「うまそう!」と、舌なめずりしながら
読ませていただきました。
ちゅうは、親孝行も、義父母孝行も、もうかないません。
後は、かみさん孝行だけか!?
と言う事で、本日はかみさんの誕生日+還暦祝い
これから、柏のオオタカの森で映画を見て、夜は二人で
京都から出店のトンカツを食べに行きます。
子供達!?土曜に祝ってくれるとの事でした。
めでたし!めでたし!
2009-07-09 Thu 12:22 | URL | 本日、かみさんの○暦祝いちゅう! #-[ 内容変更]
-泣ける-
お母さんが走ったところで、不覚にも泣きそうになりました。

でも楽しかったんですねえ。

いいお嫁さんをもらって幸せだねえ。K木さんのご両親は。
2009-07-09 Thu 13:43 | URL | 若だんなat新宿 #-[ 内容変更]
-お義母さんではありませんが-
まるで野次北道中どたばた喜劇のようで、
読みながらそのときの情景を思い浮かべ
笑うてしもうたが(笑)

この記事を読んで思いました。
あぁ、我が母にもこうしてあげればよかった、と・・・
もちろん、長年同居の妹は時々一緒にあちこちへ
連れていってましたが、わたしはいっしょにこういう
ことをしてあげたことがない・・・

この日のお義母さん、本当に楽しかったことでしょう!
息子も悪くはないけれど、こういう楽しみ方ができるのは
やはり娘とです。
かんちがいさんは嫁というより娘ですね^^
心より、よかったよかった^^
2009-07-09 Thu 17:16 | URL | spacesis #4OrEtIGA[ 内容変更]
--
あ~
ナンテ素敵なんだろう。
私まで バス停に向かって走っている気分になりましたよ。

私が勤務している敬老館では お嫁さんとの関係が
ストレスで さみしい という利用者さんがとても多いのです。
嫁なんだから・・・ もう年寄りなんだから・・・
お話を聞くと お互い、相手に要求ばかりしているようです。
だから、楽しめない状況になってしまうのかな?

だからお二人のおでかけの様子は
読んでいて とても気持ちがいい! (●^o^●) たのし~い!

義父母さまがどんなにうれしかったか。。。
高齢者と日々、接しているからよく判ります。
ほんとうに良かった。


2009-07-09 Thu 23:47 | URL | noa #-[ 内容変更]
-お返事遅くなりました(←いつもやん!)-
ちゅうさん
お誉めにあずかり、嬉しいわ(^_^)
特別に孝行をするつもりでもなく、買い物の付き添いと
荷物持ちのつもりで同行したのですが、義母が思いがけな
いほど喜んでくれて、結果的には良い孝行になりました。
本当に、孝行はできるうちにしておかないとね…。
(でも、私が鹿児島に行っている間、義母はずっと興奮状
 態?で、家にいる時も私相手にずっとしゃべっていたから、
 後から、ちょっと疲れが出たようでした…苦笑)

ちゅうさんは、奥様孝行に励んでおられますね^^
息子くんたちも含めて、皆で祝い事をする仲良し家族の
ちゅうさん一家、とても素敵だなあと、いつも思ってます。
(ちょっと写ってた息子くんもハンサム!!)
遅くなりましたが、奥様の還暦、おめでとうございます。
(暫く前は、ちゅうさんの誕生日でしたね。その時、お祝い
 のコメントをしそびれてしまったから、「ついでに(笑)」、
 ちゅうさんもおめでとう!)
今後もステキな家族の風景を、見せてください(^_^)

若だんなさん
ええ? この話、「泣ける」ような話ですか?(笑)
義母は本当に一生懸命走っていました。
何事も全力を尽くすのが好きな人ですから、久しぶりに
全力を出せて達成感も味わえたみたいです。
もし義母が、義父と二人で出かけていたら、「走る」なんて
とんでもない、「慌てて怪我でもしたらどうする!」と一言
叱られて、義母はシュン…となっていただろうと思います。
義母は女傑と言ってもいい、強気の人なのですが、鹿児島の
風土もあるのか、義父には全く逆らえないのですね。
ところが、私と義母の二人だと、やはり、義母が「主」で
私が「従」ですから、この日の義母は、何でも自分の思う
通りにいろいろできて、それも爽快だったのだろうと思い
ます。
義母はかつて「熱血教師」で鳴らした人でもありますから、
人への気合の入れ方もすごいのです。
教師口調で「走っが!」なんて言われたら、大抵の人は思わ
ず走ってしまうと思います(笑)。

spacesisさん
そうなの、娘がいない義母は、こういう経験がなかったん
だなあ…ということに、私も今回改めて気づきました。
私自身は、娘がいなくても、結構遊び歩いていますけど、
親の世代は、真面目一筋で、あまり遊んでいませんしね…。

弥次喜多道中というのは、まさにその通りでした(笑)。
でも私はその時は必死で、言われてみて初めて、可笑しな
コンビの珍道中だったな…と笑いがこみあげてきました^^
考えてみると、私は誰と出歩いても、なぜか「珍道中」に
なることが多い(笑)
いつか、ポルトの街を、私とspacesisさんの珍コンビで歩
くのも楽しみです。
今年もサン・ジュアン祭のピコピコハンマーなどの記事を
読んで、4年に1度の何かがあるのは、来年か再来年ぐら
いだったかしら?…そろそろマジでポルト行きも考えなけ
れば…なんて思いましたよ。

仕事がまた忙しくなってきて、そちらへのコメントも、
自分の更新も間遠になっていますが、ご勘弁を(^^;)

noaさん
私はダメ嫁ですが、夫が一人っ子なので、実の娘や、兄弟の
お嫁さんと比べられることもなく、とても有利なのです(笑)。
でも、姑と嫁で、程よい距離感がある関係だからいいのかも
しれません。
後から思ったことですが、私が実の娘だったら、あるいは、
義母が実の母だったら、次のバス停まで走ろうと言われても、
「そんなのムリよ」と叱って、1本後のバスにしてしまった
ような気がします。
そう考えるとちょっと反省したりもするのですが、義母くらい
の年になると、やりたいことを「あれもダメ、これもダメ」と
身内に制限されることが多くて(上の若だんなさんへのレスに
も書きましたが)、そういうワガママに付き合ってあげられる
距離にいるのが、唯一、「嫁」なのかもしれません。
まあ、義母が怪我などしなくてよかったです。
冷静に考えると、走るべきではなかったですよね…(^^;)ゞ
2009-07-15 Wed 00:06 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
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