スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | | | ブログトップページへ
ジャンケン主義
2008-10-09 Thu 22:41
2008年10月9日(木)

夫は一人っ子である。
しかし、「ちやほや甘やかして育てては、やっせん(鹿児島弁で
「ダメな」)人間になってしまう…」と、義母は考えた。
で、かなりのスパルタ式で育てたらしい。
おしおきは殊のほか厳しく、通りがかりの見知らぬ人が見かね
て、「坊や、おっちゃんが一緒にお母ちゃんに謝ってあげよう」と
声をかけてくれたこともあったそうだ。
だが、この育て方が結果的に大した成果を生まなかったことは、
義母も夫も認めるところ。…私もそう思う(笑)。

義母は、兄弟のいない一人息子のために、家の中でも競争相手
が必要と考えていた。
で、息子に決して「楽にいい思い」はさせなかった。
例えば、頂き物の美味しいお菓子が1つだけあったような場合、
家族4人(夫と、両親と、当時生きていた夫の祖父)でジャンケ
ンをして、勝った者が食べられる、というルールにしていた。

夫はジャンケンに負けると、悔しくて、
「普通の家は、こういう時は、子どもにくれるんだよ!」
と抗議したそうだが、義母は「うんまか~」と、息子に見せびら
かすように、食べていたという(笑)。
(お祖父ちゃんだけは、自分が勝っても、「あまりお腹がすいて
 いない」と言って、夫に分けてくれたそうだが…。)

ジャンケンルールは、時に夫婦間でも適用されたらしい。
昔の炊飯器はタイマーが付いていなくて、主婦は朝早く、スイッチ
を入れるために起きなければならなかった。
が、冬の朝などは、誰だって布団から出たくない。
そこで、義母は隣に寝ている義父に交渉して、「ジャンケンで負け
た方が、炊飯器のスイッチを入れに行く」ルールを作った。
男尊女卑の風土・鹿児島で、これは恐ろしく民主的(笑)なルールだ。

私は、結婚したばかりの頃に、そんな話を義母から聞いて、大変
面白く思い、自分が子育てをする間、家族で食べ物を分ける時には、
よくジャンケンをした。
しかし、義母のやり方とは少し違う。
3人息子のどの子にも少しは食べさせたいのが親心だから、お菓子
が1つしかなければ、小さなものなら3等分、ある程度の大きさが
あるものなら5等分(私と夫も入れ)にあらかじめ切り分け、その
上でジャンケンをして、勝った者から好きなかけらを取っていくと
いう、より平等なやり方だった。

種類の違うお菓子の詰め合わせなどがある場合も、ジャンケンし
て、順番に好きなものを取っていくのは、我が家では、ごくごく
当たり前のことだった。
子どもたちが成長してからも、頂き物で沢山のゼリーやジュース
などがあるとまず5人でジャンケン、端数が出ればさらに3人で
ジャンケンをし、各人の取り分が決まると、間違えて人の分まで
飲み食いしないよう、包装紙やビンの蓋などに、マジックで名前
の頭文字を記入しておく…そんな習慣が続いた。
(そのおかげか、息子たちは“割り算”の概念は、かなり幼い頃
 から理解していた…笑)

さて、息子たちが幼稚園児だった頃、ある時、普段あまり来ない
お友達が1人、我が家に遊びに来ていた。
おやつを出す時、お菓子はたくさんあったが、同じものが4つは
なかった。それで私はいつものように、
「ジャンケンして、勝った人から好きなの取ってね」

たいていの子は、そのルールにあっさり従ってくれる。
が、その日遊びに来ていたお友達は、ジャンケンをする前から、
お菓子の一つを指さし、
「ボクはコレがいい!」と言い張った。
唖然とする息子たち。
「いや、うちでは、こういう時はジャンケンで決めるの」と私。
が、その子は「ヤダヤダ~、コレがいい」と、ついに泣きだした。
 
[ 続きはここから… ]

その子を特別扱いしてあげてもよかったのだけど、私も少し意地
になった。
「○○君ちでは、弟くんが小さいから、○○くんがいつも好きな
 のを選べるかもしれないけど、うちでは、3人がケンカになら
 ないよう、同じものがない時はジャンケンするきまりなの。
 ここの家に来たら、ここの家のきまりを守ってね」
その子が、非常に不服そうだったのを今も覚えているが、まあ、
よその家は自分の家と違うことを知り、世間の厳しさ(笑)を
知るのも良かっただろうと思っている。


息子たちが中学生くらいの時、通販で、毎月、季節のケーキが
冷凍便で2種類届くというサービスを利用していたことがある。
(3,000円ちょっとで、18センチのホールサイズのが2個だから、
 かなりお得だった。その後、値上がりした上に、ケーキが小
 型化したので、2年くらいでやめてしまったが。)
我が家は、家族5人全員が甘党で、ケーキは大好き。
丸いケーキは当然、きっちり5等分(時には10等分)した上で、
ジャンケンをして取っていくものだった(場所によって飾りや
クリームの量が違うので。)

ある時、ジャンケンに勝って最初に取ることになった三男が、切
り分けたケーキを見て、どれを取るか悩んだ。
「う~ん、どれが一番大きいかな? …そうだ、計ってみて、一
 番重いのにしよう」
そして、5切れ全てを秤に乗せて計ってみた。
すると、10gの最小目盛りでは差がつかないほど、ほとんど同じ
重量に切り分けられていた。
「お母さん、すごい! 5等分の名人だね!」

私は
「ふっふっふ~。10等分なら、中心角が36度、5等分なら、72度
 になるように切り分けているわけよ!」
と自慢したが、実際にはもっと単純に、丸いケーキを時計の文
字盤に見立てて、10等分なら6分刻み、5等分なら12分刻みで
切っていただけの話だ。

ちなみに私は、棒状のものを5等分するのも名人だった。
その場合は、まず目分量で、全体を3:2に区切るところから
始めるのだが、その時に、思ったところより少し真ん中寄り、
つまり、3の方がこれではちょっと小さいかな?という所で切
るのがコツ。
目の錯覚で、最初に3:2に分けた線の通りに切ると、実際に
は、3.3:2くらいになってしまうからだ。
(この比率は人によって違うと思うが。)


何にしても、家族5人で分け合ったり、競いあったりするよう
に食べるのは、楽しかった。
食欲旺盛な息子たちにつられ、夫はいつも食べ過ぎて太り、
息子たちにはいつも、「うちには、“成長期の大人”が一人い
るからね~。“横”にしか成長しないけど」と言われていた。
最近は、夫の食事量も減ってきた気がする。

先日、久しぶりにホットプレートを出して、夫婦二人で焼き肉
をしたのだが、
「二人だと、何だか、ゆっくりたっぷり食べられるね~」
と、ちょっと寂しい思いで、笑いあった。

ジャンケンのあった暮らしが懐かしい。
しかし夫と二人で食べ物を分け合うのに、今さらジャンケンを
しても、あまり意味がなかろう。

「朝、寝床の中で夫婦でジャンケンをして、負けた方が朝ごはん
 の支度をするのはどう?」


と提案したいのだが、さすがにそれは言い出しかねている(笑)。
 
スポンサーサイト
この記事のURL | 熟年生活と健康 | コメント:2 | トラックバック:0 | ブログトップページへ
<<井上弘子さんの染織作品展のご案内(+ちょっと着物話) | ミセス・かんちがいのブログ日記 | 日本橋三越のお勧めスイーツ(堂島ロールほか)>>
コメント
-寂しいかもしれませんね-
男の子3人いた家で、焼肉したらドンだけの量を食べていたのかと想像するだけで恐ろしい(笑)
しかも体育会系だし。

それと張り合って食べるk木さんも、想像できるだけにおかしい。

それが二人だけで焼肉になると、確かに少しさびしいかもしれませんね。
私が実家に帰ると必ずジンギスカン(笑)が一日はあるのですが、両親も年をとり、もともと肉が好きな人たちがめったに家でジンギスカンをやらなくなったとつぶやくのを聞いて、ああ、そんなものかなと寂寥感がありました。

私は子供がいないので、これからもそういう思いはしないでしょうが、すこし、k木家の静かさが心にしみました。
2008-10-10 Fri 12:01 | URL | 若だんな #-[ 内容変更]
-“大きな子供”がまだ一人いますけどね(笑)-
若だんなさん
家の中はやっぱり静かになりました。

ジンギスカンは、私は一度しか食べたことないのですが
(教師時代、修学旅行の引率で北海道に行った時に^^)、
北海道では、普通の家の家庭料理としても召し上がるの
ですか?
若だんなさんにとっては、思い出の家庭の味なんですね。
人数が少ないと作らないメニューってありますね。
(例えば手巻き寿司とかも、そう。)
今は、“大人の暮らし”を楽しみたいと思ってます(^_^)

ここのところ、夫の新著の校正などでバタバタしてます。
今月中には出せそうです。
本ができたら、すぐ若だんなさんに献本しますからね、
ちょっと気合いを入れて、書評を書くように(笑)。
2008-10-12 Sun 17:13 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

トラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| ミセス・かんちがいのブログ日記 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。