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夫の怒り
2008-09-17 Wed 14:42
2008年9月17日(水)

R君の辛い葬儀の追記は書くまいと思っていたのだが、夫の反応
を書いておきたくなった。

パン教室のご近所仲間は6人いるのだけど、訃報を受け取った時、
自宅にいたのは私だけで、他の5人は、仕事やら、自分やご主人
の実家やらに、それぞれ出かけていた。
忙しいメンバーで、パン教室の時も全員は揃わなかったりする。
だから、急な連絡にもかかわらず、この日、北海道に帰省中だっ
たT橋さん以外の5人が集まって、夕刻の通夜に駆けつけられた
のは、殆ど奇跡的というぐらいだった。
翌日は、やはり皆さん 仕事等の予定が入っている。
で、告別式には、6人を代表して私一人が参列した。

一人で行くのは辛いなあ…と思い、
「あなたも行く?」
と、夫に声をかけてみた。
夫は少し考えて
「…そういう辛い葬式はなあ…。 それに、こんな時ばかり、俺が
 顔を出すのもどうだろう?」

夫は、私がE子先生に長年世話になっていることも、先生が里親
をなさっていることも勿論知っている。
ただ、夫はE子先生にもR君にも、一度も会ったことはないのだ。

気が進まないのであれば、無理に連れ出すことでもない…と思い、
そのまま一人で出かけた。

3時過ぎに帰って来た私は、その日は殆どしゃべらなかった。
しゃべれなかったのだ。
涙がやっと乾いたと思うと、またいつの間にかR君のことを思い、
涙を浮かべている…そんなことを繰り返していた。
夫に報告したいこともいろいろあったが、少し気持ちが落ち着い
てからにしようと思った。
夫も何も聞かなかった。
私は多分、見るからに憔悴していたのだろう。
夫は、
「疲れているなら、夕飯は外に食べにいくか?」
とも、言ってくれた。

さらに一日経過して、昨夜のこと。
仕事から帰って来た夫は、自分の方から、R君の事故を話題に
した。
言いたいことが、たまっていたようだった。

「オレはやっぱり許せない。あの新聞記事は納得いかない」
 
[ 続きはここから… ]

新聞記事によると「運転手が信号が青に変わるのを見て発車させ
たところ、右からきたR君(の自転車)とぶつかった」とあった。
発進したばかりの車にぶつかって、自転車がぐちゃぐちゃになる
ような死亡事故になるのか?という疑問は、皆、最初から感じて
いた。
しかし他に目撃者はいなかったようだし、その運転手を糾弾して
も、R君は帰らないのだ。
E子先生は、残された二人の里子ちゃんたちをしっかりケアする
ためにも、運転手に対する訴訟は起こさないお考えとのこと。
それは賢明な選択だろうと、私も思う。
R君が戻るのであれば、どんなことでもすべきだけど。

夫は、件の新聞記事を見ながら、
「オレなら、こいつ(運転手のこと)と、とことん闘う。
 いや、まず、こんな甘っちょろい現場検証をした警察を相手に
 訴訟を起こす。どういう根拠なのか、明らかにしろと。
 もっと言えば、こいつを「さん」付けにして、こんなおかしな
 記事を平然と載せている新聞社に対しても、文句言いたいね」

夫はだんだん、言うことが暴走してきた。

「こんなやつ、放置したら、また同じことをしでかすかもしれない
 んだ」
とか
「こいつは、地元の豪農の息子かなんかで、不利な状況をうまい
 こと、揉み消してもらったんじゃないのか」
とか、
「たとえ、こいつに過失が認められなくても、刑事でなく民事で
 裁判を起こせば、賠償金は取れるんだ。 金は親が受け取ら
 なくてもいい。支払先は、たとえば日本赤十字とか交通遺児の
 ための財団とかへの寄付の形をとってもいい。
 もしこいつに反省の色がないなら、一生払い込みを続けさせ
 るべきだ」
とか、云々…。

聞いている私がびっくりするような 激昂ぶりである。


私の中では、運転手への心証は、限りなく“黒”に近いが“グレー”
である。
油断があったとしても、事故を起こしたくて起こしたのではある
まいし、事の重大さにはおびえているはずだ。
28歳という若いドライバーは、息子たちとそんなに年も違わない。
過失があったとなれば、彼の人生が大きく狂うのも哀れだ…と、
つい、親心のようなものも感じるのは、「女」の甘さだろうか。


さんざん、論をぶった後で、夫は

「オレはね…、そういう怒りがあったからね、告別式なんかに
 行って、事故の状況を理不尽に説明されたり、万一、反省の
 態度に欠ける運転手なんか見たら、怒りを抑えられないと思
 ったからね…だから…、だから行かなかったんだ…」

夫は極めて温厚な人物で、私に怒鳴ったことも一度もないし、
人と喧嘩することもない。
(喧嘩の仲裁を頼まれることはあっても。)

ただ、まれに、非常に理不尽な状況に直面した時、すごい剣幕
で、怖いもの無しで、筋を通すことがある。
(走らないはずの電車を、1本走らせたこともある…笑)

思えば、夫は、息子たちを守るのにも必死だった。

昔、幼い息子3人を連れて、GW中の超満員の新幹線(乗車率
300%ほどだったか)に乗ったことがあるのだが、駅に停まっ
た時の人の流れで、息子たちが押しつぶされそうになった時、

「押すな~~っ! 子どもがいる!」

と、車両中の人がビビって、ピタリと止まるような大声を出し
た夫…。

三男が小6の時、友達数人といて、ナイフを持った中学生2人
に脅される事件があって(実害はなかったのだが)、その後始末
の話し合いで中学校に出向いた時、その中学生たちに、誰よりも
厳しく説教を垂れたのも、夫だった。
(長男はすでにその中学校に入学していたが、長男は後で、生活
 指導の先生から、「 K木のお父さんは、いいお父さんだな~」と
 言われたそうである。)


そんな夫だから、R君のことも、夫なりに、やりきれない思いで
受け止めていたのだろう。


夫は最後に、こう言った。
「…まあ、オレも、部外者だから、こんなことが言えるのかもな…。
 当事者…親の立場だったら、訴えようとか、そんな気持ちには
 なれないのかもしれないよ…」




この日、夫の言ったことは、いろいろ無茶苦茶ではあった。

でも私は、R君のために、夫がこんなに怒ってくれたことが、
嬉しかった。
…何だか涙が出そうなほどに。






※夫に惚れ直した?私に拍手!(笑) →
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コメント
-。。。。。。。-
k木さん、
皆を代表して告別式に参列して下さり、ありがとうございました。

実は、告別式の参列を最後まで迷っていました。
ごめんね。やはり 辛すぎて 悲しすぎて 
(一人より二人の方が悲しみを分け合えるのに…)
結局 仕事を選んでしまいました。

その日はk澤さんと2人だけの勤務でした。
口を開けば、「今頃~…」と、二人とも同じ事を思い
涙がでそうになるのをこらえて、
平静を保ちながら、仕事をこなしていましたよ。

また、今 私自身の発表が目前にあるのに
音楽に感情移入をせねばならない、この状況も辛い


だから私は
バッハの無伴奏チェロ組曲プレリュード
モーツァルトのレクイエム ミサ曲
カッチーニのアベマリア
を、最近買った、最高のヘッドホーンで 最高の音源で
心ゆくまで追悼し続けている

眠っているR君にきっと届いている

安らかに 天国に導かれますようにと。

賢いR君は
置き去りにした実母と
一瞬にして命を奪った男を
どこかで、見ているだろうか?


天使になってE子先生を、ご家族を
守ってくれるに違いない!
最高に幸せな“我が家”だったものね。

2008-09-18 Thu 00:13 | URL | N井 #-[ 内容変更]
-どこにいても…-
N井さん
悲しみの深さも、R君を悼む気持ちも、変わりなかっ
たと思います。
私たちはみんな、R君が大好きだったのだから…。
音楽で弔うのも、N井さんらしいね…。

お友達のnoaさんがね、R君のことに心を痛めてくれ
て、他の映画を見るつもりが、引き込まれるように
「おくりびと」を見たそうです。
納棺師の映画…。すごく評判がいいのね。
さすがに今すぐ見る気にはなれないけど(決して暗い
作品ではないようですが)、そのうちDVDででも、見て
みたい映画です。
で、彼女のブログにコメントしたら、
http://blog.goo.ne.jp/noa1103/e/57e2274389d7d70fad9430af6abb9528
レスにね、
  青い空で
  きっと遊んでいるんだろうね。
って書いてくれて、「青い空で遊んでいる」という
イメージが、何てR君に似合うんだろう!って思った。

R君は、きっと誰のことも恨んでない。
もしかしたら、自分が死んだことにさえも気づかず、
楽しく夢中で遊んでいるかも…と。

告別式の日のR君は、頭に、手ぬぐいのねじりハチマキ
の輪を乗せて、お茶目な姿をしていました。
きっと、来週の運動会の踊りの衣装だったんでしょう。
それが天使の輪みたいで、R君は本当に愛らしい、
いたずらな天使のようでしたよ^^
2008-09-18 Thu 15:36 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-・・・・-
7歳の死、あまりにつらすぎます・・・

 合掌!

今年は我が家でも、親しい友人や知り合いがもう4人も他界
これ以上は勘弁してほしいけど
なぜか続く年ってあるものです・・・・。

2008-09-18 Thu 15:37 | URL | koba2106 #M2laTCY6[ 内容変更]
-こんなことは続いてほしくないね…-
koba2106さん
あら!
ついさっき、前のコメントにレスしてたところなんですけど、
1分違いで、kobaさんも来て下さってたのね。

本当に、年のせいでもあるんですが、近年はお葬式が
多くって…。 でも、50前後まで生きればまだしも
(それだって早過ぎますけど…)、7才というのは余りにも
無念でした。
しかも、誰もが愛さずにはいられないような可愛い子でし
たからね…身内以外の人も、皆、泣いていました…。
でも、短いけれど間違いなく幸せな人生だったこと、
最後に苦しまなかったのが、救いでした。

kobaさん、最近、更新ないね。
ずっとお忙しいのかな?
別に更新の催促ではないけど、お互い、体にだけは気を
つけましょうね。
(そう言えばつい先日、O垣さんからメールもらいました。
 相変わらず怪我続きで、満身創痍らしいです…ため息…)
2008-09-18 Thu 16:12 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-昔・・・-
子供が死ぬと言う事は、とっても辛いです。悲しいです。
旦那の怒る気持ち分ります。
昔、すぐ上の姉の息子が筑波万博の帰り、自宅まで300m位の所で
後ろから車に跳ねられ即死状態でした。
車は逃走し子供は夜の雨の中、人に気付かれるまで雨に打たれていました。
母親の姉は、一時錯乱状態になってしまいました。
今でも、息子の話は姉の口から一切出る事はありません。
運転手は、その後捕まりましたが「知らぬ!存ぜぬ!気付かなかった!」で
免停位で無罪放免。我々親族は怒り心頭でした。合掌
2008-09-18 Thu 20:12 | URL | 今日も・・・お仕事ちゅう! #-[ 内容変更]
-悲しいですね-
我が子を失うということを少し想像してみるだけでも、わたしは胸が張り裂けそうになります。

拉致事件の横田さんご夫妻のことを思うと、同じような状況にわが身を置いて見て、
気が狂わんばかりになります。

そういうことがかんちがいさんの周りで起こるなんて、お気持ち、お察しいたします。

心からR君のご冥福をお祈りいたしております。

(もう何度もブログを見に来たのですが、こういうときは、どうもわたしはうまく言えなくて^^;)
2008-09-18 Thu 21:28 | URL | spacesis #0cAxI0w.[ 内容変更]
--
ちゅうさん
絶句……。
甥っ子さんに、そんなむごいことが…。。
ひどい話です。本当に悔しい。
“免停”ぐらいでは、遺族の気持ちは、とてもおさまり
ませんね…。

筑波万博の年というと、1985年。
私は双子が お腹の中にいて、お留守番でしたが、
筑波万博には、夫と、取手に遊びに来ていた義父母
が、幼い長男を連れて出かけました。
同じ頃に、ちゅうさんは、そう遠くもないところで、身内
の事故で、そんな辛い思いをされていたのですね…。

ご一族にとっては、思い出したくもない悪夢でしょう。
お姉様が一時錯乱状態になったのも、今も決して話題に
なさらないのも、わかる気がします。

私の下の妹が病気で9歳で亡くなった時、両親がすごく
可哀相だったのですが、日々のニュースを見ていても、
今も毎日のように、様々な形で子どもが死ぬ不幸があっ
て、せつないですね…。
全くの他人事でも、涙が出てしまうこと、しばしばです。

spacesisさん
こういう時のコメントは、私も苦手なんですけどね(^^;)
ありがとうございます。

R君は私には血縁ではないけれど(E子先生とさえ違う
けれど)、E子先生が愛情と努力を注いで5年間育てて
きた過程をずっと見てきて、幸福そうな姿を心から嬉し
く思い、今後の成長も楽しみにしていたので、ショックが
大きかったです。

E子先生も泣き明かされたようですけど、先生らしく素晴
らしいなと思うのは、R君に対して、
「もっと、○○しておいてあげればよかった…」的な悔いが
ないところです。
たっぷり抱っこしたり、一緒に寝たり、本を読み聞かせたり、
美味しいものを一杯作って食べさせたり、いろんな所へ
連れて行って遊んだり、きっちり叱って躾をしたり…
そういう全てを、やれるだけやってきた…という自信が、
先生の悲しみを、少しは軽いものにしてくれていると思い
ます。

遺骸が火葬されるのは、子どもの頃は恐ろしく思っていま
したが、お骨になってしまうと、生々しい悲しみが薄らぐ
効果があるように、今は思います。
今はR君との楽しい思い出ばかりが浮かぶと、先生は
おっしゃっています。
誰が見ても幸せだったE子先生とR君の日々は、5年間
という期限付きで、先生やR君に、神様からプレゼントさ
れたものだったのだ…そんな風に思ったりもします。
2008-09-18 Thu 22:21 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
--
ご愁傷様です。
どなたがなくなった記事を読んでも辛いものですが、お子さんだとなおさらですね。
心より、御冥福をお祈りいたします。
2008-09-19 Fri 08:06 | URL | 美緒 #5Bglkylo[ 内容変更]
-ありがとうございます-
美緒さん
本当に子どもが亡くなるのは辛くて、それを思えば
私なんか50年も幸福に暮らしてきたのだから、いつ
死んだって、誰も悲しまなくていい、「50年生きた」
って、喜んでくれていいよ…なんて、思ってしまい
ます(←極端…笑)
でも、親より先に逝くのは、やはりいけませんね。
まだまだ元気でいなければ…。

死はいつでも悲しいものだけど、「死の順番」はやはり
大事だと思います。
私の寿命を分けてあげたかった…と思うような幼い命
の不幸は、やりきれません…。
2008-09-19 Fri 16:24 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-管理人のみ閲覧できます-
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008-09-20 Sat 00:10 | | #[ 内容変更]
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