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落語ミステリーが面白い!(愛川晶「道具屋殺人事件」)
2008-09-12 Fri 18:23
2008年9月12日(金)

大学時代の女友達の集まりである“梨の実会(ありのみかい)
で、「同期のS君が、愛川晶というペンネームで推理小説を書
いている」という話を聞いたのは、もう何年も前のことだ。
へえ、すごい、ついに知り合いに作家が出たか…という思いと、
S君と推理小説という組み合わせが意外…という思いがした。

その時、既に作品を読んでみたという人も数人いて(作品のタイ
トルを聞いたのかどうかを忘れてしまったが、多分、ごく初期の
作品だったはず)、彼女たちの感想は
「面白かったけど…ちょっと気味悪いかな?」
という点で一致していた。
あまり女性好みの作風でないんだろうと思い、もともとミステリー
を殆ど読まない(年に1、2冊程度の)私は、そのうち読もうと
思いつつも、その頃はすぐにインターネットで調べて注文する
習慣もなかったので、長いこと失念していたのだった。

ただ、愛川晶(あいかわあきら)というペンネームだけは、記憶
の片隅に残り続けていた。
多分、五十音順に並べた時に一番最初に来ることを狙ったと思
われるペンネームの付け方(笑)
、そして、その気取ったような
名前が、S君自身のイメージ(大学時代の彼は“とぼけたオッサ
ン”風味の風貌をしていた…失礼!)と随分違うのが、面白かっ
たからだ。

だから、去年の年末頃、たまたまテクノラティ(Technorati)
サイトを見ていた時、新着キーワードとして現れた「愛川晶」
の名前に、「おおおっ…!」と、大興奮。

すぐに調べてみると、私が知らなかっただけで、彼は既に相
当多数の著書をもつ、定評あるミステリー作家になっていて
(鮎川哲也賞も受賞)、昨年上梓した
 「神田紅梅亭寄席物帳 道具屋殺人事件」(原書房)
が、2008年の本ミス(本格ミステリ・ベスト)の14位に入ってい
のだった(過去に他作品もランクインしている模様)。


道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳  [ミステリー・リーグ] (ミステリー・リーグ)道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 [ミステリー・リーグ] (ミステリー・リーグ)
(2007/08/23)
愛川 晶

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この「道具屋殺人事件」は、最近の彼の作品(美少女探偵モノ
が人気らしい)とは趣を異にする、落語ミステリー
うん、これなら私も楽しめそう。是非読まねば!
だってS君は、大学時代「落研」に入っていて、話が面白くて、
そのまま高座に上がってもおかしくないくらい、“落語家然
としていたのだ。
そんなS君が書く落語ミステリーなら、絶対面白いはず!

すぐにでも読もうと思いつつ、結局、読んだのは この夏で…
(何かをしようと思い立ってから、実行に移すのにいつも時間
 がかかってしまうノロマな私で…)、その感想を書くのも遅く
なってしまったけど、これは本当に面白かった。

普通、ミステリーというのは、読んでいる間はすごく面白いの
だが、楽しみが一過性で、感動や知識が残ることが少ないと
思うのだが(私だけか…?)、これはミステリー仕立てでありな
がら、何というか、ミステリー以外の部分を、じっくり味わって
楽しめるのが新鮮だった。
同じ人物を探偵役にした3話が収められていて、それぞれ長
さも手頃。謎解き自体はさほど複雑でなく、自分であれこれ
予想できるのも、私のような素人には有難い。
ご本人の「あとがき」によると

本作はミステリーの愛好家よりも、むしろ落語のコアな愛好
家に読んでいただきたいと思いながら、執筆しました。裏返
せば、ミステリーファンにとっては、格好の『落語入門書』に
なっている。そう言えるかもしれません。


私は、ミステリーにも落語にも詳しくないのだが(寄席には、
若い頃に2度ほど行っただけ)、これを読んで落語の面白さに
も開眼した。
作品の評判も良かったようで、今年4月に、同シリーズの続編
芝浜謎噺」も出ている。

それにしても、知人が書いた小説を読むのは初めてだったが、
なかなかよいものである。
作家・愛川晶の作品を一読者として読んでいる自分がいる一
方で、読んでいる間じゅう、S君の優しげな表情や声も身近
に感じられて、「S君、文章うまいっ!」と、心の中で思わず
彼に声をかけてしまう。
彼の他の作品も、これからゆっくり読んでいきたい。


さて、作家になったのは彼だけだが、私の大学の同じ学群学
類(学部や学科という組織ではなかった)の同期生は80名いて
(男女比はほぼ半々)、その同期生の中には、本を書いている
友人が結構いる。
夫も一応その一人なのだけど、私が知っているだけでも、女性
3人、男性3人(愛川晶氏や夫も含めて)が、本を出している。

大学院を出て研究者になっている人も多いし、年齢も50歳を超
えているので、全く不思議ではないことだが、単著(共著では
ない!)で、これだけの人数がいるのは、結構な高比率なので
はないか…と、秘かに誇らしく思ったりもする。
(自分のことで自慢できることがないから、友達自慢だ…笑)。

もしかしたら、ほかにも本を書いている同期生がいるかも…と
思い、この機会に調べてみた。
…おお、さらに3名、追加発見!
(以下、敬称略で著者名…Amazonに載ってるんだから、実名で
 良かろうと判断…と、著書名のみ紹介。著書が複数ある場合
 は最新のもの。 いわば“身内ネタ”なので、興味のおあり
 の方だけご覧くださいまし。)
 
[ 続きはここから… ]

まず女性陣から。

奥田佳奈子 「オリーブオイルのすべてがわかる本」

竹沢泰子 「人種概念の普遍性を問う―西洋的パラダイムを超えて」

山田千明 「多文化に生きる子どもたち―乳幼児期からの異文化間教育」

男性陣は…(夫は単著2冊、共著1冊があるけど省略。多分
今年中に新しく本を出すので、その時にリンクを張る予定。
愛川晶氏も既に書いたので省略。)

加賀美雅弘 「ハプスブルク帝国を旅する」

…ここまでが、私がもともと把握していた情報。
で、今回、見つけた3人。

矢橋透 「演戯の精神史―バロックからヌーヴェルヴァーグまで」

松浦利隆 「在来技術改良の支えた近代化―富岡製糸場のパラドックスを超えて」

中川正 「ルイジアナの墓地-死の景観地理学-」

合計で、80人中 9名が単著出してる…って、結構すごくないか?

もちろん、共著の一人になっているとか、論文集に載っている
人を含めれば、もっと多いのだ。

私たちが所属していたのは、比較文化学類という学類で(今は
組織構成が随分変わったが)、当時は、「文学」と「地域研究」
と「現代思想」の3専攻(あまり共通項がない…)の、寄り合い
所帯だった。
(語学や歴史や哲学を専攻する「人文学類」というのは別にあっ
たので、「比較文化学類」というのは、何が専門だかよくわか
らない…逆に言えば、「文化」と呼べるものなら、何を研究して
もよい…というような緩やかな括りだったので、「美学」とか
「マスコミュニケーション論」をやってる人もいて、結構自由な
学びの場だった。 私自身は、入学前から日本文学をやると
決めていたので、古典的な学問しかやらなかったのだが…。)

同期の変わり種としては、テニスプレーヤーの福井烈氏(入学後、
すぐに退学してアメリカ留学しちゃったけど)とか、イタリアで
ヴァイオリン制作を手がけて幾つもの賞をとった伊東三太郎氏
(現在は帰国)もいたり…と、今思うと、なかなかユニークな面々
であった。

ただ若かった…海のものとも山のものとも知れなかった、あの頃
の友人たちが、今、いろんな分野で活躍しているのは、本当に嬉
しいかぎり。



あ~あ、私も頑張らねば。
(な、何を?……汗)
 
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