おババのタイムカプセル
2007-12-31 Mon 23:03
2007年12月31日(月)

26年間ラム酒に漬けておいたフルーツを使って、お嬢さ
んの結婚祝いのケーキを焼かれたという話を E子先生
から聞いた時(こちらの記事参照)、すごくいいなぁ…と
思った。

それで私も、生まれたばかりの孫娘が いつか嫁ぐ時の
ために、今からドライフルーツを洋酒漬けにしておこう
と思い立った。

私は、E子先生のように、引き出物としてお客様たちに
配るほど、沢山のケーキを焼くことはできない。
でも、フルーツケーキを1つか2つなら…家族で祝う分を
焼いてやることくらいなら(もし、その時私が元気でいら
れたなら)、きっとできるだろう…。

そう考えて、ここ鹿児島に来る前の晩に、孫娘のKの
ために、フルーツを漬けた。

お酒はラム酒でなく、私のお気に入りのリキュールの
コアントロー

ドライフルーツは、レーズン等のほか、ボンタン漬けを
使った。


ボンタン漬けというのは、鹿児島名産の昔からある菓子
だが、いわば砂糖漬けのドライフルーツだ。
鹿児島には、ボンタン(文旦とかザボンとも言う)という、
大きな蜜柑(直径は15〜20センチほど)がある。
ボンタンは皮と実の間の白いワタの部分がとても厚く、そ
のワタの部分を砂糖漬けにして乾かしたものが、ボンタン
漬けだが、義母にもらったものがちょうど家にあったのだ。
※自分の備忘録として、文旦漬け(ボンタン漬け)の作り方
 追記しておく。
 《追記》文旦漬の作り方(有田柑橘さんのチラシより)
 ・文旦の皮をむき、油皮*を削って適当に切り、高温で水炊き
  します(約20分くらい)。
 ・それを一昼夜見ずに晒しニガミと油性分を取除きます。
 ・晒した皮を手で軽くしぼり、その分量の重さと同量の砂糖を
  使って炊き揚げます(高温で約1時間)
 ・取揚げて砂糖をまぶし出来上りです。
  *ボンタンの厚い白いワタは“油皮”というらしい。
  *“炊く”というのは、普通に茹でたり煮たりすること。





孫娘のKが結婚するのが、25〜30年後くらいだとして、
その頃のKや私自身がどうなっているのかを想像するの
は、ちょっと難しい。
だが、小学生くらいの少女になった K のことなら、割と
想像しやすいし、その頃なら、自分もまだまだ元気でい
られる可能性が高いだろう。

…で、私はこんな夢想を楽しんでみる。
 
[ 続きはここから… ]

少女になったKが、取手の我が家に遊びに来た時、私は
Kに、このリキュール漬けのフルーツの壜を見せる。

「これはね、K、お前が生まれた年に、お酒に漬けたフル
 ーツなの。 いつか、お前が大人になって、やがて愛す
 る人ができて結婚することになった時、お祝いに、この
 フルーツを入れてケーキを焼くためにね。
 …その時、おばあちゃんが元気で生きていられたら、
 ケーキはおばあちゃんが焼いてあげる。
 もし、おばあちゃんが死んでいたら、その時はお母さん
 に、これを使ってケーキを焼いてもらいなさいね」

そして私は、壜のフタを開け、ほんのちょっぴりだけ、
Kにフルーツの味見をさせてやる。
そして、ニヤリと笑って、
「あとは、お前が結婚する時のお楽しみ!」
と言って、またフタを閉めてしまうのだ。

…そんな日が来ることが、今の私のささやかな夢。


その後、実際にKが結婚する時まで生きて、ケーキを焼い
てやり、その様子をブログで報告できるくらいに私自身が
元気で長生きできれば、もちろん最高。
でも、もし、その時私がこの世にいなかったとしても、
こうしてフルーツを漬けておいてやることで、Kが結婚
する時に、私からの祝いのメッセージが、K に届くような
気がする。

いわば、この壜は、今の私の、Kの幸福への祈りと愛を
封じ込めたタイムカプセル。
開かれる時点での、私の生死など関係ない。


願わくば、何十年かの時を経て、いつか、
この壜が開かれる めでたい日が訪れますように…。

(「いや〜、おばあちゃん、私は独身主義よ♪」
 なんて、笑い飛ばしてくれるな、孫娘よ…笑)


 〜鹿児島の家のリビングで紅白歌合戦を見ながら記す〜
  (私の隣で、三男はやはり自分のノートパソコンを広げ、
   TVを時々見ながら卒論資料整理中…そんな大晦日。)
 
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コメント
-開けましておめでとうございます。-
年が明けて、ビール片手に、ネットタイムです。
Kちゃんの喜ぶ顔を私も想像しちゃいました。
小学生くらいの女の子に、目を細めるかんちがいさん。
にやにや。(笑)

鹿児島のお正月ですね。
私は、千葉でのんびりしています。
飛行機のチケット、よかったですね。
突然、自分の名前があって驚きましたが。(^^);
2008-01-01 Tue 00:47 | URL | 美緒 #5Bglkylo[ 内容変更]
-お金で買えないプレゼントですね!-
わたしも、こちらのブログでE子先生のケーキのお話を読んだ時に、「心のこもった、いいアイディアだなあ」と思いました。お金で買えないプレゼント、本当にいいですね。
2008-01-04 Fri 04:00 | URL | Yさおり #tHX44QXM[ 内容変更]
--
美緒さん
単なるババ馬鹿なのですけれど、小学生くらいになった
孫とのやりとりを想像するのは、すごく楽しい。
これは、「親」の時には味わえない楽しみかもしれません。
できれば、「西の魔女が死んだ」に出てくるおばあちゃん
みたいになりたいものだなぁ…^^

鹿児島行きチケット代、お蔭様でかなり節約できましたよ。
美緒さんに会った時には、何かご馳走しなくっちゃね!(笑)

Yさおりさん
「心のこもった」プレゼントになるのか、ケーキを焼く日が
果たして来るのかもわかりませんけれど、「年月がもたら
すマジックの効果」に、期待している私です(笑)

人から学ぶことや受ける刺激は、大きな糧になりますね。
もっと早くに知っていればよかった…と思うこと、沢山
あります。
ラム酒漬けのフルーツは、結婚した時に自分で漬けて
毎年、結婚記念日のたびに、そのフルーツでケーキを
焼く(フルーツは補充していく)…という使い方もあるよう
です。
素敵だなと思えることは、自分にできる範囲、自分流の
アレンジでいいから、取り入れたいと思っています^^
2008-01-06 Sun 00:30 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-トラバさせていただきました。-
こんにちは〜。

昨年、このお話を読んで以来、「すてきだなあ」とずっと思っていたので、今回、わたしのブログで紹介させていただきました。ひいおばあちゃんの代からの愛情が詰まっているなんて、ほんといいですね〜。
2008-05-19 Mon 12:11 | URL | Yさおり #tHX44QXM[ 内容変更]
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