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会津漆器にひと目惚れ! (そして衝動買い~♪)
2007-07-27 Fri 22:50
2007年7月27日(金)

3人で貸し切りの贅沢観光バスの旅」も終盤にさしかかり、
残る見学先は2カ所となった。
会津若松の近くまで戻ってきたバスは、会津本郷焼の“窯元
流紋焼
”で停車した。

焼き物というのは、割といろいろな土地で見る機会があるが、
ここでは、原料を粉砕して粘土を製造するところから見られる
のが珍しかった。
流紋焼の焼き物自体は、う~ん…賞を取ったような作家モノは
もちろん素晴らしいのだが、土産用に売っているものは、釉薬
の光沢がありすぎて、あまり私好みではなかった。
それでも記念に、安い一輪差しを1つ購入♪

流紋焼の一輪差し


最後の見学場所、会津漆器の工房は、実はとても楽しみにし
ていた。 漆器の知識も愛用歴も特にない私なのだが、母方の
祖父が蒔絵師(まきえし)だったので、機会があれば漆工芸の
ことを知りたいと、前から思っていたのだ。

祖父が東京下町で蒔絵師をしていたのは、戦前の話だ。
戦後は千葉の山の中に引っ込んで、養鶏と農業を始めてしまっ
たから、私は祖父が蒔絵を描く姿を見たことは一度もない。
でも絵の上手な人で、私が子どもの頃、夏休みなどに泊まりに
行き、朝起きてみると、私が持参したスケッチブックには、祖父
が山で写生してきたオニユリの花が見事に描かれていたりして、
息をのむものだった。
…と、話が脇道にそれたが、今回見学した会津の漆器工房の
鈴武(すずたけ)さんで、私は初めて漆器の製造工程を知るこ
とができた。

私は漆器というのは、例えばトールペイントのように、下地塗
りから絵を描くところまで一人の職人さんがやるのかと思って
いたが、ここでは(鈴武さんは、会津の中でも、一番職人さんが
沢山揃っている工房だそうだ)、木地に布を貼り込む職人さん
(漆は接着剤でもあり、木の上に布を貼ってあるから、漆器には
強度があるらしい)、漆を何度も塗り込む職人さん、最後に
を描く職人さん
(つまり蒔絵師さん)が、別々の小部屋で、それ
ぞれの工程の作業をしていた。
祖父もこんなふうに仕事していたのかな…と見入ってしまう。

漆器というと、デパートなどで見かけるきらびやかな高級品の
イメージがあり、扱いが面倒なものと思い込んでいたが、会津
の漆器は、武家文化らしい力強さや質実さの感じられる、普段
の生活の中で使えそうなものが多く、私好みだった。
蒔絵などがついていなければ、扱いも思いのほか簡単で、普通
の食器と同様に洗剤とスポンジで洗う、あるいはお湯でさっと
洗う程度で良いのだそうだ。
漆には殺菌作用もあり(大腸菌やサルモネラ菌などの有害菌を
殺す。→こちらのページ参照)、食品を傷みにくくする効果も
あるという。 おせち料理を重箱に入れるのは、防腐の意味も
あるわけだ。
安全で耐久性があり、割れてもはげても補修してまた使えるの
も漆器の良さ…そんな話を聞いているうち、漆器こそ、エコロ
ジーにも適った、現代生活にもふさわしい器なのではないかと
思えてきた。

そうして漆器の直販コーナーを見た私は、あるモノに殆ど一目
惚れしてしまった。
小ぶりの“おひつ”である。
 
[ 続きはここから… ]

おひつが欲しくなるとは、自分でも想定外。
今までおひつは使ったことがなかったし、家族が多い間は、使う
必要もなかった。
が、このおひつを見た時、形や雰囲気が好みだったのは勿論だが、
「あ、今の生活なら、これがちょうどいい、使いこなせる!」
と思ったのだ。
今は日々1人か2人の食事だから、ご飯を2合炊くと2日間かけ
て食べるような生活。 ご飯は炊いてから丸一日くらいなら冷蔵
庫に入れない方がおいしいし、漆器に抗菌効果もあるなら、特に
これからの季節は、おひつを使えば安心だし、残りご飯の管理も
しやすそうだ。
でも、お値段が…。12,000円…。高い…。
いや、お椀一つでも数千円することを思えば、漆器としては特別
高いとは言えない。しかし土産として衝動買いするには、私には
すごく勇気がいる金額だ。



私 「…どうしよう…。かなり欲しいんだけど…」
夫 「そんなに欲しいなら、買えばいいじゃん」

夫はいつも、私の買い物には鷹揚だ。
(まあ、お金のやりくりは私がするのだから…笑)

バスの出発時間ギリギリまで迷って、結局買った。
一応値切ってみたら(笑)、この値段はすでにデパートの半値で
あると言われた。
でも、買って自分のものになった瞬間から、もう嬉しくてたまらない。
やっぱり買って良かった。 大事に使おう…。

おひつの中


おひつは早速、毎日使っている。
おひつなんて、なくても困らないもの、私自身に何のメリットを
与えてくれるものでもないのに(お腹が満たされるわけでもなく、
美しくなれるわけでもない)、暮らしの中にそれがあることで、
いや、ただ眺めているだけでも、幸せを感じている自分が不思議
である。

…人はなぜ、モノに惚れ、モノを欲しいと思うのだろう?
一方では、モノを捨て、モノを減らす努力をしているのに…。


大内宿で買ったお椀


そう言えば、今回の旅で、語源を2つ覚えた。
一つは、「うるし」。
「うるし」は、「うるはし=麗し」に由来するそうだ。

もう一つは、「またたび」。
マタタビはこの季節、葉の一部が、花かと見紛うほど白くなる。
こんな感じで。)
マタタビは猫の好物とばかり思っていたが、人間にも良いそう
で、昔、歩き疲れた旅人が、マタタビの実を食べると元気が出て
「また旅」を続けられるところから、その名があると言う。

旅は不思議。
旅をすると、また旅をしたくなる。
また、旅に行こう…。

(会津ネタ、これにてようやく終了…笑)
 
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コメント
-素敵! 蒔絵師-
なんだか前回の書き込み返信で励まされた様ですね(ありがと)
文章はいつも開口健のパクリ?をイメージしてます。あくまでもイメージです!
あんな素晴らしい表現が出来たらと憧れてます・・・経験もね~
と、かんちがいさんの、小生にも分かり易く、楽しい文章。さすがはプロと思います。
こちらも、イメージだけパクリ!(笑)

両方とも、小生の師匠と勝手に思ってます(失礼!)

渓流釣り、特に単独釣行は危険が伴い、ちょっと足をくじいただけで、帰れなくなってしまいますし、愛犬も10歳の高齢に突入! 冷たい渓流では負担が多すぎる様です(小生同様ちょい中年太りだし・・・苦笑) 釣りはともかく渓流の写真でも撮り歩きたいとは考えますが、なかなか出かける勇気が出てこないのが現状です(苦笑) せいぜい手白澤で遊ぶのが関の山かなぁ~。 今奥鬼怒四湯に頼まれて、奥鬼怒地図を作っています。なかなか現地を分かっていないとポイントやデフォルメの要所が難しいから。その点、半地元?ですから・・・・。ただ思いも強く難儀してます・・・・笑

おじいさまが蒔絵師だったとは素晴らしいですね。 っと云うことは江戸伝統工芸【江戸漆器】を制作していたのでしょうか? 家康が京都から職人を連れてきたのが始まりとされていますが、後に蕎麦のせいろやウナギ重なども作り、庶民的だった様子ですが、蒔絵師ともなればかなりのレベルだったのでしょう。もしも作品が残っていたら、是非是非、デジカメで見せてくだされぇ~っ!

ご存じとは思いますが、漆器の大敵は乾燥。それは木地もそうだし、漆器自体、湿度で硬化するので、乾燥は大敵です。ですから使っているのが一番良いわけですね。 友人の樽職人は、独自に生漆を樽に塗り、傘立てやワインクーラーやオブジェなどを創っています。桶より、木目を生かした荒削りな樽に生漆を塗り重ねるとなかなか素朴な味わいがあり、いつか一つ貰おうと画策しています(笑) 漆を乾かすのが苦労で、湿度の高い梅雨の季節は良いのですが2月ごろは大変そう!発泡スチロールの大箱に仕込んだりして工夫しています。 余談ですが、そんな彼に、古木の欅板を生漆仕上げしてもらい(材料は全てちゃっかり彼の自前・・・笑)
それを、丁度昨日、床の間の棚にしつらえました。飾った品物もみなダダでいただいたものばかり。同じく生漆塗りの竹と生竹との組み合わせで編んだ、八木澤氏の竹工芸や、これまた、工芸師宅の蔵を荒らしてGetした、ふるぅ~い有田焼の徳利(蝶の柄がモダンでGood)などなど。ちゃっかり資金0の床の間完成(大笑) 。はなしは永くなりますが(失礼) 会津漆器は漆器の中でも一番普及率の高い製品と聞きます。また、かんちがいさんが書かれている様に、武家社会で育った感のある製品ですが、原型の?蒔絵はかなり泥臭く、なかなか面白い絵柄で、輪島などのそれに比べなかなか個性的な魅力があります。白木屋の自前ギャラリーなどで見られるし、買えます。 最近はとんと漆器の需要が減り、今まで会津観光のポイントだった、山田漆器会館(会津駅前)もしばらく前に無くなってしまって残念です。 漆器に限らず、普段と同じ食べ物でも器を替えると、気分や味まで変わってくるので、たとえスーパーで買ったjunk foodだって、なかなか味わいが出て楽しめます。焼きものの器に、プラス漆器の質感をくわえても、なかなか粋な食卓が楽しめるし、是非お奨め。 また、会津地方に伝わる【こづゆ】と云う、貝柱や棒鱈で出汁をとった郷土料理を分ける4寸程度の【こづゆ皿】は多用途に利用できてGoodです。お値段も数百円からです。 また、本郷焼きはこれまた会津の郷土料理、身欠きニシンを漬け込む、四角いニシン鉢と云うのが庶民的伝統品です。最近は余り見かけないですが・・・・・。今度、会津本郷に嫁いだいとこ宅の蔵でも物色、見つけたら貰ってこよう~・・・笑
みなさん、器の変化で楽しいお食事を~~~
2007-07-28 Sat 11:28 | URL | koba2106 #M2laTCY6[ 内容変更]
--
お友達のお墓参りと旅☆
良かったですね~。
大内宿、行ってみたくなりました。
鶴ヶ城・喜多方ラーメンは、行ったのですけれどね~。(笑)
漆器、素敵ですね~。
おひつは、旅館などに行く以外では、使ったことがないです。
味わいがあって、いいですね~。
2007-07-28 Sat 11:40 | URL | 美緒 #5Bglkylo[ 内容変更]
-漆、サイコー-
会津いいですねえ。
前から、妻と一緒に行きたいと思っていた場所です。
出来れば、日光の方から会津鐵道で行きたいと思っているとなかなか時間が無くて、行けずにいます。

漆器のおひつ、ご飯がよりおいしくなりそうですね。友人で、必ず白木のおひつにご飯を移して食べる人がいますが、冷めてもおいしいらしいです。いい具合にご飯の湿気が抜けるからだそうですが、保存状態もよいようですよ。

漆器といえば、木曽漆器の家に生まれ育った漆器作家の人を知っていまして、家にも漆器のものが幾つかあります。お正月に使ったりしていますが、普段使いでも結構丈夫ですし、水につけたまんまにしないとか、洗ったあとの水気を拭き取れば、そんなに気を使うこともないと言われました。

いままで3人の男の子で、勢い重視の暮らしでしょうけど、これからは旦那様と二人、潤いのある暮らしで、よろしいんじゃないでしょうか。
2007-07-28 Sat 12:15 | URL | 若だんな #-[ 内容変更]
-鹿児島からケータイでお返事です(^-^)-
>koba2106さん
開口健と並べられては、恐縮だなぁ…(笑)
私の文章は、つい説明過多になって(職業病?)、
クドいのが欠点。
もっと削ればいいのに、どうも多弁な性分で…(^-^;

渓流釣りは大変なんですね。
なみえちゃんの歳も考えてあげなければならない
のね…。

祖父の蒔絵の作品は、残念ながら、戦災でみな焼けたようです。
江戸漆器というのかどうかもよく知りません。
母のお雛様の花嫁道具(ミニチュアの箪笥や長持ち)は、
祖父自らが繊細な蒔絵を施したものだったそうで、
あれが焼けたのは惜しかったと…母は言います。
「戦後も蒔絵師を続けていれば、人間国宝になれたかも
しれないのに…」と母はよく冗談で言ってましたが、
案外、本当に腕がよかっのたかも?…と、kobaさんの
コメントを読んで思いました。
何かを皇室に納めたこともあるそうですから、作品が
皇室に残っている可能性ならあるかも?!(笑)
…でも無名の職人だし、銘もない作品でしょうしね…

会津漆器の原型?の、泥臭くて面白い蒔絵の絵柄って、
興味あるなあ♪
私は今まで見た限りでは、蒔絵の図柄には好きなものが
少なくて、もっと新しい柄も創作したらいいのに…なんて、
素人考えで思っていました…(^-^;
kobaさんの書き込みは、いろいろ勉強にもなり、漆器への
興味もますます増してきました。
奥鬼怒地図、仕事で作るとなると大変でしょうが、
完成したら、拝見したいです♪
それと、資金ゼロの手作り床の間の棚も、見てみたい~(^-^)

>美緒さん
墓参り以外は行きあたりばったりでしたが、案外良い旅
になりましたよ~(^-^)

おひつは、今まで欲しいと思ったこともなかったのですが、
一目であんなにも欲しくなったのが不思議。
モノとの出会いにも、きっと運命やタイミングが
あるのでしょうね…。

大内宿は、機会があったら是非どうぞ(^-^)
できれば、台風の翌日がオススメです!(笑)

>若だんなさん
勢いから潤いとは、うまいことをおっしゃいますね^^
若だんなさんご夫妻は、和服を着たり、漆器を使ったり
粋な生活をなさってますね~♪

会津は、文化も自然も見どころの多い所だと感じました。
じっくりのんびり、また行ってもいいな~と思える土地ですね。
会津鉄道で行く旅も、風情がありそうです。
前回記事のコメントでkoba2106さんというお友達が書いて
いますが、民宿がたくさんあるという湯野上温泉 も
良さそうですよ。

奥様との会津行き、是非実現してブログで紹介して下さいまし♪
2007-07-31 Tue 23:14 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
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