スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | | | ブログトップページへ
“スイカの君”の墓参り
2007-07-20 Fri 22:58
2007年7月20日(金)

大学の同級生K君の訃報(亡くなったのは昨夏)を1月に受け
てから(2007/1/12の日記参照)、夫婦で墓参りに行きたいと
ずっと思いつつ、なかなか果たせずに気がかりだった。
その墓参りをようやく済ませ、今、肩の荷が一つ下りた気がし
ている。

墓参りには、O垣さんという同級生の女性も同行した。
私達夫婦は電車で、栃木在住のO垣さんは車で向かい、会津
若松で落ち合った。

新幹線E4系

台風の影響を心配しながらの出発だったが、墓に着くころは、
雨は気にならぬ程度の小降りになっていた。
K君が亡くなってほぼ1年経つので、お母様はだいぶ落ち着い
ておられ、5月には、別の同級生2人も遠方から墓参りに来て
くれたのだと言いながら、喜んで迎えてくださった。
私たちと同じ思いで墓参りに来た仲間が、ほかにもいたんだ…。
そのことが、K君のためにもお母様のためにも、嬉しかった。

K君のお墓がある共同墓地

私たち夫婦とK君とは、互いの結婚式にも出席しあった仲だ。
が、今年の年頭に葉書をくれたのは、私達が知っている奥さん
とは別の女性だった。
お母様の話によると、前の奥さんとはだいぶ前に別れ、2人の
子どもはもう成人しているそうだ。
K君と恋仲になった新しい女性は、子どもはつくらないという
約束で、それでも一緒になりたいということで一緒になったとの
こと。子どもを作らず、籍も入れず、内縁関係のままで通したの
は、前の奥さんと子どもたちへの配慮があったのだろう。

2人の女性と愛し愛された生涯…。
K君の優しさが裏目に出たのか、何とも複雑な思いだ。
 
[ 続きはここから… ]

K君と言えば、私はある情景を思い浮かべる。
直接見た情景ではなくて、大学に入学して間もないころ、K君
から聞いた、彼の子ども時代の話の風景だ。
それはこんな話だった…。
自分が育ったところはとても田舎で、夏はよく川遊びをした。
子どもたち何人かで、川をプカプカ浮きながら、のんびりと下っ
ていく。 途中で喉が渇くと、畑のスイカを失敬して、割って食
べる。 子どもが畑のスイカを1つ2つ食べることなど、誰も咎
めやしない。 そして食べ終わると、スイカの皮を頭に被って、
また、のんびりプカプカと川を下っていくんだ…。


数人の子どもたちが、緑色のスイカの皮の帽子を被って、楽しげ
に川を下っていくさまが、鮮やかに目に浮かんだ。
…なんて牧歌的な光景だろう!
その話を聞いた時、東京育ちの私は、強烈なうらやましさを感じ
たものだ。そして、親の世代などでなく、自分と同世代の人間か
ら、そんな体験を聞いたことが衝撃だった。
私自身が子どもの頃に身近に見ていた東京下町の川(荒川とか
隅田川)は、既に、工場排水などで真っ黒く濁っていたから。
(当時は下水道がなかったので、現在以上に汚く臭かった。)
そして、人が泳げるようなきれいな川など、昔話の世界のものだと
ばかり、思っていたから…。

あまりに印象的な話だったので、その話は、母にもした。
以来、母と私の間では、K君のことを“スイカの君”と呼ぶよう
になった。
ここのところ、K君のことなど長く話題にしていなかったのだ
けれど、「例の“スイカの君”が死んじゃったのよ」と言うと、
母はすぐに思い出してくれた。

友人の子供時代の話は案外知らないものだが、K君に関しては、
このスイカのエピソードを1つ知っているおかげで、彼がどんな
子ども時代を過ごしてきたか、見ていたようにわかる気がするの
は不思議である。
考えてみれば、K君を直接知っていたのは大学時代の4年間だけ
なのだが…(ちなみに、その間、彼には色恋沙汰は全くなかった)。

卒業後は、結婚式などで数回は会う機会があったものの、ここ20
年ほどはご無沙汰していたし、彼が高校教師をしているということ
以外は、やはりほとんど何も知らずにいた。
その後の彼の人生がどうであったか…。
それは、今回彼が亡くなり、墓参りにまで訪れてみて、初めてわ
かったことなのだ。

もちろん、その一部をかいつまんで知ったにすぎないのだけれど、
今回、私の中では、「少年時代から晩年までのK君」が、急速に
一つにつながり、その生涯の物語が完結したのだった。
人が亡くなって、その一生の全貌が見えた気がしたのは、今回が
初めてであるような気がする。

仏間に飾られていたK君の遺影は、昔と同じくにこやかで、私たち
が知っている頃よりは少し太って、貫祿を増していた。
が、K君のお母様はその写真を見て、
「やっぱり悲しそうな顔をしてますよね…」
とおっしゃっるのだった。
言われてみれば、穏やかな表情の奥で、目が寂しそうに見えた。
別れた妻子のことで、心を痛めることもきっと多かったのだろう。

幸福だったのか、不幸だったのか、その答えはきっと彼自身にも
出せないように思う。
ただ、今はすべてから解き放たれたK君の、安らかな眠りを信じ
たいと思う。


会津紀行は次回から。
書きたいことが一杯なのに、多忙で書きとめる時間がなく、忘れ
そう…(泣)
 
スポンサーサイト
この記事のURL | ステキなお友達 | コメント:6 | トラックバック:0 | ブログトップページへ
<<会津観光1日目(武家屋敷と東山温泉郷) | ミセス・かんちがいのブログ日記 | E子先生の校外学習教室(百香亭で謝謝ランチ)>>
コメント
-・・・・-

合掌
2007-07-21 Sat 11:46 | URL | koba2106 #M2laTCY6[ 内容変更]
-昔なら“人生50年”だけど…-
koba2106さん
50で死ぬのはやっぱり早いよね…。
暗い記事なのに、最後まで読んでくださって有難う。
年齢とともに、身の回りで訃報が増えてくるなぁ…と、感じて
います。
お葬式などがあると、久々に会う友達が集まったりしますが、
誰かが死んだ時に集まるのは、何だか寂しいですね。
生きているうちにこそ、会って交流を深めておかなければ…
と、最近は特に思います。
「人生後半の心がけ」というのかしらね~。
あ、あと、遺影用に良い写真も準備しておかなくちゃと…(笑)
2007-07-22 Sun 20:40 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
--
こちらも、今年は本当に訃報が多いです。
夫の親戚はとても多いのですが、昔は大人数でよく
集まったものですが、近頃はこんな時にしか機会がなく
なりました。

こうして顔を合わす10数年ぶりの親戚たちとの
出会いに自分の重ねた月日を見ます。
ひとり、またひとりと知っている人がいなくなるのは
寂しいものですね。

知人の死を知らせられるたびに、生きているということは、
ただそれだけでも素晴らしいことなのだと近頃とみに思う
わたしです。

メーテルリンクの「青い鳥」の中に記憶違いでなければ
こんな風な言葉がありました。
生きている人が思い出してくれることによって、死んだ人は
あの世で幸せを感じる、というような。

Kさん、安らかに。
2007-07-23 Mon 07:07 | URL | spacesis #4OrEtIGA[ 内容変更]
-訃報が多いのは、「しぶとく生きてる」ってことかも(笑)-
spacesisさん
死んだ後も、生きている人々が思い出してくれることは、
本人?にとっても、遺族にとっても、うれしいことですね。
そして死者を思うのは、生き残った者の“性”であり、“務め”。
…人間に生まれた幸福の一つなのかもしれません。
それだって、数十年も経てば消えてしまうのだけれど…。

長生きをすると、親しい知人たちの死を見届ける悲しみと、
自分が死んだ時には思い出してくれる人が殆どいなくなって
しまうという寂しさがあるなあ…なんてことも思います。
まあ、長生きをすれば良いこともいろいろあるわけだから、
それで幸不幸の収支バランス?が取れるのか…、人生はうまく
できているもんだな…なんてことも^^

親戚中で賑やかに集まっていた頃を思い出すspacesisさんの
お気持ち…、何だかすごくわかる気がします。
その時は、そんな時間がずっと続くように思っていたんだよね。
でも、人生のシーンは必ず変わる。
その時々を大事に楽しんで生きていくしかないわね~…^^
2007-07-23 Mon 19:47 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
-Photoshop-
>あ、あと、遺影用に良い写真も準備しておかなくちゃと…(笑)

あまり人物を撮影する機会が無いので、遺影用Photoは上手くとれますかどうか!? まぁ、小生で良ければいつでも撮ってあげます。
お・ま・け・にPhotoshopと云うPCソフトを駆使すれば、10歳ほどさばをよむ事も出来ちゃいます~~。 小じわやシミも取っちゃいます(在ればですが)、また、太めを細めに、その逆もKO、なんなら別人にも・・・これじゃ遺影にはならんか~(笑)
 葬儀でよく見かける遺影は、たぶん、同じソフトでやっているのかも?、かなりダサイ処理のも見かけますけど・・・苦笑。
ほんのお遊びで作った画像が以下にあります。(本人には内緒だよ、ガキさん)
http://www.cc9.ne.jp/~artjihan/images/Arakawa.gif


2007-07-23 Mon 20:51 | URL | koba2106 #M2laTCY6[ 内容変更]
-遺影撮影、頼みたい~!-
koba2106さん
そういえば、手白澤温泉でkobaさんに初めてお会いして
O垣さんたちと写真を撮って頂いたときの写真は、修正は
なかったよね?…スッピンでシミが一杯写ってたもん!(笑)
その後、シミ・シワは一層増えたし、今度写真を撮って
頂く時は、マジで修正してもらった方がいいかも~(^^;)

お遊びで作ったという画像は、もしかして恩師?!
…と思ったけど、お友達かも。。。
(それがわからない年齢になっちゃったね…(^^;)
若い時の写真との合成? いや、現在を修正しただけなの
かな…? すごくよくできてますよ~!
(でも残念ながらO垣さんは、このブログ殆ど見てない…(^^;)

kobaさんの腕はやっぱり確かです!
遺影撮影の商売ができそうよね~(笑)
2007-07-25 Wed 04:08 | URL | ミセス・かんちがい #bhhZubZs[ 内容変更]
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

トラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| ミセス・かんちがいのブログ日記 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。